相棒ミネルバ、アピールする
そう、相棒ではありつつ、ミネルバの知能そのものは人間の幼児と同等程度なので、ある意味では<ペット>のような存在でもある。
が、これまでにも何度も
そんなミネルバのエネルギー源は、電気。翼に付けられたソーラーパネルによって電力を得、バッテリーに充電し利用している。非常に高効率なソーラーパネルなので、これだけで十分に飛行が可能だ。
もちろん、日が出ているうちだけだが。バッテリーのみだと、数時間しか飛ぶことはできない。とは言え、その辺りをきちんとわきまえていれば実用上は何も問題ない。夜はちゃんと休むようにすればいいだけだ。
なお、<凶竜の姫様>を追っていたらしい
さりとて、それ自体がここでは日常の光景だ。今回は凶竜の姫様だったが、普通に肉食の
そして
『また、逢えるといいな……』
なんてことを思う。そんな彼の下に着陸してきたミネルバが、
『私を見て!』
と言わんばかりに彼の前に進み出て、
「ブーン! ブゥーン!」
とプロペラを回転させた。本当に犬のようだ。ミネルバに<言葉で会話する機能>はないが、本来はあくまで、
<自動操縦機能が付いた飛行機>
でしかないはずなので別に言葉で会話する必要はないのだが、個人で長く使っていると、このミネルバのように自分で<アピール>するようになる個体もあるのだと言う。
「あはは、ごめんごめん、ミネルバ♡」
翼は、ナイロン製の布のようにも見える素材でできているが、実は刃物程度では傷もつかない非常に強靭な材質であり、<すでに失われた技術>が残したものを利用して作られていた。
かと思うと、計器類はデジタルのふりをしたアナログであったりと、技術レベルが実にちぐはぐな、<技術のパッチワーク>ともいう形で成立している機体である。
これが、ここ、惑星<
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