すごいな、お前!!
だが、それどころじゃない。
「大丈夫か!?」
少女を気遣う。
しかし、その瞬間、
「!?」
少女の太腿が
が、
直後、少女は、
そうして二人して地面を転がった後、互いにその場を飛び退いて、間合いを取った上で、睨み合う。
少女は、<凶竜の姫様>は、殺意をまるで隠そうともしない<肉食獣そのものの
「ははっ! すごい! すごいな、お前!!」
嬉しそうに声を上げる。一切油断はしていないが。
さらにその時、ブーン!という音が。
「!?」
凶竜の姫様がその音の方に視線を向けると、鳥のような影が自分目掛けて急降下しているのに気付いた。と同時に、彼女は、まったくためらうことなく全力でその場を飛び退き、走り去ってしまう。
自分が不利だ悟るとそれこそ<プライド>など欠片も見せずに逃げる。
野生の動物そのものの振る舞いだった。
そしてこの時、凶竜の姫様目掛けて急降下してきたのは、
と言うか、本当に援護のために急降下したのだが。
地面すれすれで上昇に転じ、その場を旋回し始めたそれに対して、
「ありがと、ミネルバ」
そう、この<ウルトラライトプレーン>の名は、<ミネルバ>。実は、
<ウルトラライトプレーン型のロボット>
だったのである。しかも、自律行動が可能な、スタンドアロン機だったのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます