第6話 君の名は!!?
「あのぉ、質問良いですかぁ?」
俺はニヤつく顔を必死に隠しながら言う。
やっべぇ、めっちゃ楽しい!
「良いわよ。貴方にはこの状況の説明すらしてなかったものね。いいわ、答えられることなら答えてあげるわ。」
そう。きれいに切りそろえられた髪の毛を揺らすロリっ娘。
うっほお美しい、ぺろペ………少しでいいから触らせてほしいぜ。
ロリっ娘は教えてあげますわよ的な余裕を持った表情をして、俺を見下ろす。
てか、俺いつまで膝枕されんの。
もう寝てないんだし、起きるか。
「ふぅぅん…。」
俺は上体を起こして、背伸びする。
夕方のひんやりとした風が気持ちいぜベイベー。
「あぁ……。」
おやぁ?
ロリっ娘が物惜しげな声を漏らしたような、ようなような。
「な、何よ!もう、早く質問しなさいよ!!」
俺が更にニヤつきを加速させていたら、怒られた。
ちなみにどれくらい加速させてたかって言うと、プリウスにGTR積んだくらい。
もうすんごい加速。あっ技術的にどうこうとかいう指摘は受け付けてないんで。
「じゃあ、まな板っ……違くてロリっ………君の名前は?」
あぶねぇ、余りのまな板っ娘の違和感の無さに本人の前で口に出していってしまうところだった。
いやぁ本当に、危ない危ないあぶない刑事。
「いま、変な言葉が聞こえた気がしたけど、気のせいかしら?」
じとーっとした目でロリっ子が見つめてくる。
あぁ、そんな蔑むような目で見られたら俺の奥底の
「き、気の所為ですわよ?」
俺は精一杯目線をそらして若干の上ずり声で誤魔化す。
うん、空が綺麗だなぁ。
「何で疑問形なの?まぁいいわ、私の名前は
口に手を変な角度で当てて、オッホッホするゆかりこちゃん。
…………なんかゆかりこって長いな。短くしたら…。
「オッケー、ゆっちゃん。ゆっちゃんのクラスは?」
俺はとっさに思いついたあだ名で質問する。
ゆっちゃん、マジ適当に考えたけど語感が良くていいじゃないか。
よし、採用!!
「ゆっちゃん呼ぶなし!!……私は2年A組よ。」
なるほどぉ。
同学年にこんな麗しのロリっ娘がいたら噂になりそうなもんだけど、俺はそんな噂2年間過ごしてきて、一度も聞いたことなかったなぁ。
………お、俺がいじめられてるとかそんなんじゃないんだからね!
レギュラーは外されたし、大学はE判定だし、彼女だって居たことないけど、別に友達ぐらい居るし。居るし。
………けどなぁ、さっき超昔からの親友にぶった斬られたばっかだしなぁ。
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