第八章 曝け出していこう
★
「おはようございまーす」
「おはようございますー」
「あ。関田さん、おはようございまーす。宇津美ちゃんもおはよう。大丈夫?」
「すいません。私ったらとんだご迷惑を……」
「あ~。ええってええって気にせんで。面白かったし、プロデューサーなんかむしろ喜んどったし。流石だなあ、宇津美ちゃん。これが欲しかった……! とかなんとか言っとったで」
「ほんとですかあ? 良かったですう。今私これ以外仕事無くってえ。クビになったらどうしよおなんて思ってましたあ」
「ほんとだから安心しといてー。僕らもちゃんとフォローするし。これ以外仕事無いのは僕らも同じやから。気持ちはよう分かる! いやあ、やらかし炎上芸人は辛い! 願わくばずっとこの企画が続いて欲しいっ!」
「同じくです! 寛大! 何言っても許される! 素敵!」
「よ! POT!」
「ていうかていうか。南野さん。傷の舐め合いはその辺にしといて。投票結果は? もうそろそろ結果出てるでしょう」
「関田さーん。それ訊いちゃう? それ訊いちゃう? うわははははは。ま、気になるわな。この一週間色々荒れとったもん。俺も気になったから、真っ先に現場入ってスタッフと盛り上がったっとったし」
「なんですかあ。珍しく早く現場入りしてると思ったら」
「いいからいいから早く早く。教えて下さいよ」
「まあまあ。待って待って。スタッフさーん。すいませーん。本番で使うあのボード借りてもいいですか? はい。ありがとうございます~。
はい、それでは発表しまーす。デーデン。デーデン……」
「そんなんいらん! 早く!」
「デデーン! こうなりました~!」
「……おお。これまた」
「……大分入れ変わりましたねえ」
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