第三章 はじめの一週間

 ★


「……はい。というわけで! 大変なことになってますけども……如何でした? 関田さん」

「ちょっ、僕に振らないでくれます!? いや、え、えー? これ、放送しちゃっていいんですか?」

「もうしてます!」

「知りません! もー僕知りません! そうですね! 見応えはたっぷりでした! 染夜さんの親子の絆から始まり、作家先生の意外な夢! って、これは公言してたんでしたっけ?」

「そしてそして! 明かされなかったバンドの金銭トラブルの真相! 公式プロフィールでは、高校に通っているとのことでしたが、お二人とも実は通っていなかったとは驚きです! さらに最後は……!」

「ええ、ええ、何やらコメントも大変なことになっていて、サイトへのアクセスも激増しているようなんですが……サーバー……というより色んな意味で……大丈夫なんですかね?」

「そこはそれ! POT、予想済みのようですよ? 今、僕の目の前でPOTのお偉いさんがぐっと親指を立ててくれました!」

「怖い怖い! なによ、予想済みって。……ていうか、新垣アナの自己紹介まだですよね?」

「そうですね。新垣アナは時計回りで最後だったみたいですが、その前に由利穂ちゃんの爆弾発言が飛び出しちゃいまして」

「さっき言ってた爆弾ってこれだったんですか?」

「いえ。全然」

「南野さーん、向こうに繋げますよー?」

「えー! まだ先輩の紹介まだなのにー!」

「いや、でも、しゃあないですやん。時間押してるんですから。他の先生のスケジュールだってあるんですー」

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