エピローグ

あの夏から1年が経った。

また私達はあの夏の様に向日葵を見に来ていた。

今年も佐倉ふるさと広場の向日葵は立派に咲き誇っている。

一年が経過しても変わらないのは、私と海の友情と佐倉を愛する気持ちだ。

もちろんだけど、佐倉の向日葵も佐倉の花火も色褪せないから。

そう思い出を噛み締めていると、笑みがこぼれた。


「どうしたのかしら? そんな笑顔で」


「ううん、何でもないよ」


「変なの」


彼女はそう言ってまた向日葵を見つめている。

彼女のその笑顔は向日葵に引けを取らないくらいに綺麗だ。


「ソフトクリーム、食べよっか」


「良いわね」


売店まで行き、ソフトクリームを買って私達はベンチで食べた。

私はこれからの人生で何があっても、彼女と一緒に居ると決めた。

彼女が半妖でも、私は最期まで一緒に居たい。


声を大にして言えるのなら、私は「大好きだよ」と言いたい。

大事な幼馴染でもあり、親友だから。

ありがとう、海。

そして、これからも宜しくね。






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城下町の私とあなた さくら ゆい @yui_0830

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