第1話 幼馴染と花火大会

今日はいつもより比較的涼しくて、快適だった。

そんないい日に私は海に花火大会に誘われた。


「お待たせ、海」


「来たわね。 行くわよ」


そして、道を歩く。

花火大会の名前は佐倉市民花火大会と言う。

佐倉ふるさと広場の周辺で行われ、毎年綺麗な花火が打ち上がる。

水上花火や2尺玉から打ち上がる花火や有料観覧席で

間近に見れる手筒花火が有名だ。


「今日は涼しいわね。 花火大会にはちょうどいい気温だわ」


「海は暑いの嫌いだもんね。 私も涼しいのがいいや」


「暑いと眠れなくて嫌になるわ」


「眠れないとアイス凄い食べちゃうな」


「お腹壊さないの? 大丈夫かしら?」


「大丈夫だよ」


「ならいいのだけれど」


海はクールな所があるけれど、私を心配してくれる所がある。

クールでありながらも優しい。


「もうすぐ着くねえ。 今年も花火が沢山見られるよ」


「そうね。 花火が沢山見たいわ」


「ふるさと広場まで競走だわ!」


「負けないんだからね!」


いきなり私達はふるさと広場まで競争する事になった。

負けた方はアイスを奢るという条件で。

私達はふるさと広場まで競争した。


「勝ったわ!」


「負けた…。 仕方ないからアイス奢ってあげるよ」


「やった!」


結果は海が勝った。

海って本当に足速いから敵わない。

どうしてあんなに速いのか教えて欲しいわ。


「どこで見る?」


「柚姫、これあげるわ」


海が何かのチケットを私に渡してきた。

そのチケットをよく見ると、それは有料観覧席のチケットだった。


「こんないいチケットをどこで入手したの!?」


「ちょうどいい値段で売ってたからバイトのお給料で買ったのよ」


「一緒に見ていいの?」


「当たり前でしょ? だって2人で見る為に買ったんだもの」


「ありがとうね!」


「いいのよ。 私も柚姫には感謝しているわ」


そう海は笑顔で私にそう言ってくれた。

海は時々バイトで稼いだお金で私にプレゼントしてくれる。

私も貰ってばかりじゃ行けないので私もプレゼントしている。


そして私達は席に座って花火を見ることにした。

打ち上がる花火はとても綺麗だ。


「来てよかったわね」


「海のお陰だよ」


水上花火と2尺玉から打ち上がる花火を見た後は間近で見れる手筒花火!

見れるように海が1番前の席にしてくれたんだ!

楽しみだなあ……


そして手筒花火が打ち上がる。


「凄い綺麗だね海!」


「綺麗だわ!」


私達はその綺麗さに感動していた。

手筒花火が打ち上がるのが終わると共に佐倉市民花火大会が終了を迎えた。


「綺麗すぎたね…」


「凄すぎるわ…。 また来年もあそこで見るわよ」


「そうだね。 今度は私がチケット取る!」


「楽しみにしているわよ」


「楽しみにしていて。 アイス買いに行こうよ」


「そうね。 食べましょ」


そしてアイスを買うために私たちはコンビニに行った。


「私はチョコミントにしようかな。 海は何にする?」


「私はあずきが食べたいわ」


「相変わらずあずきが大好きなのね」


「美味しいわよ、あずきは」


海は私に笑ってそう言ってくれた。

そして私達はアイスを買って外に出た。

コンビニの前にベンチがあったのでそこに座った。


「アイス美味しいなあ…」


「本当に美味しいわ」


「夏の夜は静かで良いね」


「落ち着けるからね」


アイスを食べながら2人でそう言い合った。

海といると私は本当に落ち着く。

幼馴染って事もあると思うけど、私は海が大好きだから。


「行こっか」


「そうね」


アイスを食べ終わった私達はベンチから立って、家まで歩いた。

私と海の家は近いのだ。


「ありがとう、いつも遊んでくれて」


「いいのよ」


「ありがとうね」


「こっちこそ」


そして私達は笑い合う。


「じゃあね」


「また今度」


そして私達は家に帰った。

幼馴染と行く花火大会は最高だ。

楽しかったよ。













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