第6話 無理ゲー
【マジ本気】
三柱の一人レイスに認められ、この世界を全ての可能性を求めて生き抜く覚悟を持った者に与えられた固有スキル。初期種族は最弱を誇るが無限の可能性を秘める小人族。レベルが上がりにくく、身体能力の成長は見込めない。スキルの習得にはより多くの犠牲か求められる。死に戻るたびに職業、装備、持ち物、所持金、スキル、レベルが初期状態に戻る。
≪効果≫
・小人族:初期ステータス減少(極大)、レベル上昇率減少(極大)、スキル習得率(極大)
・初期職業、初期装備、初期所持品、初期所持金の喪失
・死に戻りにつきステータスの初期化
いや、いろいろ突っ込みたいことが多すぎて…
つまり、まとめると、最弱ステータスでレベルも上がりにくい、しかもスキル習得すら激ムズという小人族に強制的にされた挙句、一度でも死に戻ったらステータスもアイテムもお金も全部失う。
いや、なんそれ。ちなみにレベルががりにくいってどれくらい?
◆レベル上昇率減少
得られる経験値が減少する
小:15%減
中:30%減
大:60%減
ん? 見間違いかな? 小、中、大、までしか書かれてないんだけど。極大はどうなるの? いや、ちょっと。運営さん?
◆スキル習得率減少
スキルを習得するための行動回数のハードルが上がり、スキルを取得しにくくなる。
小:30%増
中:80%増
大:150%増
スキル習得率にも極大の表示はない。おーい。
っていうか、固有スキルってなってるのにデメリットしかないんだけど。普通もっとチートっぽい性能とか期待するんだけど。そういうんじゃないの?
「これは…明らかにおかしい。誰もこんなの望んでないし。さすがに文句言っても許されるよね」
僕はステータス画面を操作してGMコールボタンを押す。
『おう、スプラじゃねえか。どうした、何か用が?』
「げっ」
僕がGMコールをすると、数秒して周囲の世界が動かなくなる。そして、目の前に現れたのは、キャラ設定でお世話になった海賊マッチョのレイスさんだった。
『お前な、呼び出しといて「げっ」ってなんだよ』
レイスさんが明らかに不機嫌そうだ。いや、だってGMコールしたら海賊マッチョが出てくるとは思わないでしょ。どちらかと言えばアマデウスさんとか、せめてコリンズさんとか。
「あの、僕のステータス、なんですかこれ。僕こんなの望んでませんし、そもそもキャラ設定まだしてないんですよ。勝手に決められちゃっても困りますよ」
僕が必死で言いたいことを言い終えると、レイスは口角を上げる。
『なんだよ、お前さんの「本気」はその程度のものだったのかよ。そんな半端な気持ちであんな要求をしてきたとか、こりゃ笑える』
そう言って鼻で笑う黒海賊レイスさん。
まあ、確かにお
「……」
『ふっ、いいぜ、じゃあ、もう一回やり直すんだな。ただし、キャラの作り直しは1回限りだ。それと再設定料金はアカウント料金と同じ12万円だぞ』
「じゅ、12万…」
まじ? そんな高かったんだ。そんなお金持ってないし、一か月ガチでバイトしないと無理じゃん。てか、父さん、なんちゅうチケットをサラッと渡してくるんだよ。
「あの、勝手に人のキャラを決めといて、お金取るんですか?」
『ああ、勿論。しっかりと警告もしてあったからな。それを承知で意思を貫いたんだろ? それじゃあ自分で選んだ結果は受け入れないとな。それとも選んどいて、不利な結果だけは受け取らないっていうのか? そんなの子供ののわがままだろ?』
「『選んだ』って。その選んだ属性すら一つもないじゃないですか」
『あのなあ、お前さんの言う、『初期に全属性持ち』なんてしたら本当に何もできなくてログインしてそのまま詰んでたところだったんだぞ。そうなりゃ、FGS止めるか否応なしに12万払って作り直しだ。だから俺がその可能性を残せるように苦労して今のステータスにしてやったってことだ。わかるか?』
「……」
ぐ、悔しいけど言い返せない。お強請りしたのも、事故だったけど最後まで押し通しちゃったのも確かに自分でやらかしたことだ。
『ま、せっかくこの俺が選んでやったんだ。とことん本気でやってみせろ。それが嫌なら12万だ』
「はあ、わかりました。このままでいいです。とりあえずやってみますよ」
僕のその言葉に、海賊レイスは再び口角を上げると消えていった。
……
……
中央広場噴水前。
ゴボゴボゴボ、ザッブーン
「だー、もう、マジかよ」
これで3回目の死に戻りだ。
レイスさんが選んだというこのステータス。もう何が何だかわからないんだけど、とにかく始めてみることにした。そしてこのステータスでも「採取くらいならできるはず」、そう思って、フィールドに出てみた。
弱そうなリス君すら遠くから避け続け、こっそりと採取を始める。でも、たかが採取にもやたらと時間がかかる。ほかのプレイヤーを見てるとあっという間に採取を終えて次のポイントへ移動してく。どうやら採取時間にもステータスが関わってくるらしい。器用さとか筋力とかかな。
はあ、どうもこの最弱ステータスでは採取すらままならないらしい。
で、遅々として進まない採取を続けているうちにリス君に見つかり、すぐに逃げてもあっという間に追いつかれて軽い体当たり1回で死に戻りだ。
そしてなんとか採取した青草、治癒草、毒出し草も【マジ本気】の死に戻りペナルティで全ロストする。必死に逃げる僕の背後にかわいいリス君の飛び蹴り一発って言うのが決まりのパターンだ。
「くっそ、2時間もやってるのに何一つ成果がないじゃん。なんなんだこの死に戻り縛りは。僕だけ別のゲームしてるみたいじゃんかよ」
そんなことをぶつぶつ言っていると周りから刺さりまくる視線。
「ねえ、あの子、30分くらい前にも死に戻ってなかった?」
「え? 嘘、初ログインじゃない? 弱そうな格好だし」
「違うわよ、しっかり30分前に見たんだから。あんな装備してるのあの人くらいだし」
「おいおい、て言うか、30分やそこらで移動できるのって近辺だろ? 雑魚しかいねえのにどうやったら死に戻るんだよ。わざとやろうと思ってもできねえよ」
「ん、ま、それはそうよね……でも確かに見たのよね」
はいはい、そのできないことをやってるんですよ、しかも3回もね。
って、そんなことより早くこの場を離れないと。変な噂とかになったら嫌すぎる。
って言っても死に戻り位置は必ずこの噴水前だしな、こりゃしばらく死に戻りは避けたほうがいいかもな。
周りの目を誤魔化すために腕を組みながら考え込む振りでその場を立ち去る。歩いてもクソ遅いからこうするとゆっくり歩いても不思議に思われないだろう。
「ねえ、ほらすごく考え込んでるみたいじゃん。やっぱ死に戻ったんだよ。もしかして突発クエストとかじゃない?」
「そんな突発クエストとか掲示板でも見たことねえぞ」
「でもほら、考え込んでるじゃない…」
まだなにか話してるみたいだけど、何話してるんだろ。どうせろくでもないことなんだろうけどちょっと気になる。
去りながらこっちを見て話していた連中を横目で追う。すると、僕が去ったのを見てこぞって移動して行く。どうも広場の東側にある大きめの建物に向かっていくようだ。
そう言えば、いつもあの建物周辺にはプレイヤーが集まっていた気がするな。
コミュ障はコミュニケーションが苦手なだけで別に周りに興味がないわけではない。むしろコミュ障だからこそみんなが何をしているのかが気になるのだ。聞きたくても聞けないから余計に気になったりもする。
うん、気になる。ここは行くしかない。
僕はあえて広場の南側へと向かう。そっち方面は比較的人が少ないからだ。広場を出てそこからぐるっと東側へと回りこむことにする。そして少し遠目からだが、建物の様子がわかるところまで進んできた。
「あ、あれはもしかして、ギルド? ギルドだよね?」
建物には大きな看板が掲げられ、『冒険者ギルド』とデカデカと書かれている。入り口付近には数名のプレイヤーが並んでいるのが分かる。間違いない。ファンタジー世界には必須の冒険者ギルド。冒険者はここで仕事の依頼を受けたりしてお金を稼ぐのが王道だ。
「そっかそっか、ギルドがあったんだ。自分のステータスに集中しすぎて存在を忘れてた。ギルドなら死に戻りの危険を冒さなくてもお金稼ぎできるじゃん」
冒険者ギルドには、魔物の討伐依頼など危険な仕事以外にも街のお手伝い的な依頼があるはず。それなら死に戻りせずにお金を稼げる。そしてそのお金で武器や防具を買えば死に戻りの危険も少なくなるはず。
あれこれ考えながら、ギルドの近くでコソコソ遠巻きに見ていると、しばらくして建物の前に並んでいたプレイヤーの姿が少なくなり、列が途切れる。
その途切れた瞬間を逃さず、猛ダッシュでギルドに向かう。かなりの時間を要したけど、なんとか冒険者ギルドに到着。中に入ると、幸運にも建物内のプレイヤーもまばらだった。
一通り中を見回すと、お決まりの掲示板が見つかる。目的の依頼の有無を確認するため、掲示板に近づく。すると結構遠くからでも掲示板の内容が画面に表示される。
「お、あるある。よかった~」
掲示板の画面リストにはモンスター討伐依頼から薬草などの植物採取依頼がずらっと並ぶ。割合的にはモンスター討伐系依頼が6割、探索・採取系依頼が3割、そして僕のお目当てである街のお手伝い系依頼が1割存在していた。
報酬は討伐依頼が1000G以上、採取依頼は400G以上、お手伝いは100~1000G程といった具合だ。お手伝い依頼だけは所要時間も記載されていて、殆どが1時間程度となっていた。
時給計算ってことか?
お手伝いクエストには必要スキルの条件付きのもあり、高額報酬のものはすべてスキル条件付きだった。初期スキルでは見ていないスキルなので、今はまだ受けられない内容のようだ。まあ、「こういうスキル習得を目標にしろ」ってことなのかもしれない。
唯一初期スキルで見たことのあるものは【ルーティーンワーク】。確か、職業『作業者』の初期スキルだったはずだ。こちらは200G以上の報酬が約束されている。ちなみにスキル条件のないものは一律に100Gだった。
リストの文字がグレーになっているものは他のプレイヤーにより受注済みだそうで、討伐依頼は7割ほどがすでに受注済み、採取にいたっては8割以上が受注済みだった。お手伝い依頼に関しては条件なしの依頼はほとんど手付かずだ。誰も100Gのために1時間もの時間をかけたくはないのだろう。それにフィールドなら採取も討伐も同時に進められるんだから、誰でもそうするだろうし。
「ま、僕にとってはいい傾向だな。この際100G依頼は独占してしまおうかな」
一通り依頼を確認した後は空いているカウンターに進む。
「冒険者ギルドにようこそ。本日はご登録ですか?」
鼻筋の通った少し切れ長の目をした女性が笑顔を向けてくれた。営業スマイルというやつだろう。それでも不愛想よりは数段良い。コミュ障男子には美人と無愛想は天敵なのだ。
「はい、登録をお願いします。あと、一通りの説明を聞きたいんですけど」
「はい、ご登録ですね。承知しました。説明の方はこちらのパンフレットをご確認ください。ご質問があれば問い合わせ窓口にて承っております」
そう言って受付女性は三つ折りのパンフレットを差し出し、隅っこにある仕切りに囲まれたスペースを示す。
目の前の受付さんが説明してくれるものと思っていただけにパンフレットを渡されて多少テンションが下がる。まあ、全員にいちいち説明してたら何千人も捌けないからな。
パンフレットを受け取ると周りの音が聞こえなくなった。どうやら別空間に来たようだ。
「では、こちらにお名前とご職業をご記入ください。ご職業に見合った依頼は優先的に受けることが出来ます。依頼が入った時点で情報が自動配信されますので」
「え?」
カウンター越しに発せられた言葉にドキッとする。
「しょ、職業ですか? えっと、そうですね。そういった自動配信サービスは要らないので名前だけでの登録をお願いしたいんですけど…」
「申し訳ございません。ご職業の提示がないと冒険者としてのご登録自体ができないのです。異人の客様ですよね? 皆さま職業を登録しておられますよ。ぜひご登録下さい」
異人、そう、この世界での異人とはプレイヤーのことだ。掲示板を見ていた時に隣のプレイヤーたちが話していた。ということは、つまりプレイヤーは職業がないとギルドに登録できないということか。たしかにキャラ設定時は職業は必ず選ぶ仕様だった。だったんだけど、ここに例外がいるんです。
「あ、えっと、職業がない人とかは…」
「異人の方は皆職業をお持ちだと王都よりお達しが来ていますので、職業がない異人の方はおられないかと… ちなみに人に言えないご職業、犯罪関連のご職業ですと町の衛兵を呼ぶことになりますが」
「あ、いえ、そういうんじゃないです。また改めてきますね。それじゃあ」
受付さんの声色の変わった後半の話を聞いて僕は回れ右をしてカウンターを立ち去る。別にやましいことなんてないのだけど、なんとなく並んでいるプレイヤーと目を合わさないようにしてそそくさと出口に向かう。
さて、いよいよやれることがなくなってきた。これ完全に詰みというやつなんじゃないだろうか。
ゴボゴボゴボ、ザッブーン。
もう何度この噴水の音を聞いただろう。初めて見た時には、現実にはあり得ないその大きさと、周りに吹き零れる水飛沫やそこから作られる光色鮮やかな微細な霧のカーテンに感動したものだが、5分に1回打ち出されるその大量の水の音を聞き続けること10回。もうすでに感動なんてものははなく、ただ無益に時間だけが過ぎていくことを伝えてくる鬱陶しい雑音に成り下がってしまった。
街の外に出ても駄目、街中でも依頼を受けられない。やれることが見つからない。
2時間前、冒険者ギルドを出てからは、何かしらのクエストが発生しないかと町中を歩いてみたりした。
なかなか進まない移動に耐えながらプレイヤーのいなさそうな南地区、西地区をあちこち移動してみたんだけど、迷子のこどもが泣いているだとか、行方知れずのペットを探しているだとか、重労働をしている老人といったような存在は見当たらなかった。
もちろん普通に行きかうNPCに話しかけてもテンプレなセリフしか返ってこない。
まあそれで仕方なく、馴染みのあるこの噴水前で黄昏れている状況だ。もう周りからの視線もひそひそ声も気にならなくなった。どこか遠くの方で聞こえているようで、自分とは関係ないもののようにも感じだした。
「おい、早くしろよ!」
「ちょっと待ってよ、もう」
(ん? なんか聞いたことのある声だな。)
聞き覚えのある声に顔を向けると、初ログインしたときに見た人族と獣人族のパーティーが広場を走りながら横切っていた。
「もう、どうやったら北地区と南地区を聞き間違えるのよ」
「知らねえよ、通りすがりのプレイヤーの話が聞こえてきただけなんだから。そいつらに言えよ」
「南地区に畑ばっかりで武器屋なんてあるわけないじゃないのよ、もう」
「そういうことはもっと早く言えっての」
言い争いをしながらパーティーは北地区へ向かっているようだ。何があったか聞くことはできないが知りたいのはコミュ障の性。当然のように会話に耳を傾ける。
「おい、早く」
「ちょっと、わたしだってMP回復しないといけないのよ。MPポーション買いに行きたいのに」
「それは後でも買えるだろ。短剣買えないとしばらく狩り無理だぞ。ほら」
「あ、ちょっと、もう。行くから待ってよ」
……
なんだ? 短剣が買いたい? 背中に大きな剣背負ってるのに? 武器屋に何かあるのかな。ちょっと気になるな。どうせやることもないし、僕も向かってみるか?
って言ってもさっき回ってみたけど北地区はなぜかプレイヤーが多いんだよな。人込みはちょっと辛いし… あ、確か西地区にもあったよな、武器屋…
◆◆◆◆
時を遡ること1時間前
~始まりの街北の山道~
モンスター難易度ちょい高めとの噂あり
熊の大剣使い
「はあはあ、おい、ちょっと本当にこれどうなってるんだよ」
双剣使い
「だぁ、俺が聞きてえよ。なんでこんなに双剣使えないんだよ。全然当たんね」
緑色の魔女
「ちょっと、こっちに来だしたわよ。前でさっさと片付けなさいよ」
熊の大剣使い
「んなこと言ったって、大剣全然当たらねえんだからしょうがないだろ。だぁ、ちくしょう。これいつまで続くんだよ」
双剣使い
「くそ、なんなんだよ、誰だ、序盤は武器の性能で無双できるって言ったやつ。もう30分以上戦闘してるのになんで1匹も倒せねえんだよ」
うさ耳僧侶
「きゃー、痛っ」
双剣使い
「おい、いい加減、魔法打ってくれよ」
緑色の魔女
「範囲魔法なのよ。敵が集まってないともったいないでしょ。何発も打てるものじゃないのよ。ちゃんと集めなさいよ」
熊の大剣使い
「これだけ敵がいてそんなこと言ってたら全滅するぞ、俺もうHP3分の1切ってるって」
双剣使い
「やってくれ、俺も半分切った」
緑色の魔女
「んもう、わかったわよ、しょうがないわね。『ワイドウィンド』」
熊の大剣使い
「…おい、一匹も倒せてねえじゃねえか」
緑色の魔女
「知らないわよ、そんなの。MPごっそり持っていかれるんだからそれなりにダメージ入ってるわよ。しゃべってないでさっさと片付けなさいよ…って、ちょっと、なんでわたしにタゲ集まってるのよ」
双剣使い
「お、ダメ入った。こっちの短剣だけだったらいけるかも」
うさ耳僧侶
「はい、熊さん回復こっちですよ~。やっとタゲ外れたから」
熊の大剣使い
「お、そうか、助かる、サンキューな」
緑色の魔女
「ちょっと、早くこっちヘルプ!」
双剣使い
「オケ、今行く」
4人のプレイヤーは何とかリス型のモンスターの群れを倒し終えると、その場でへ垂れ込んだ。
熊の大剣使い
「ったく、この大剣どうなってるんだよ。全然振れねえし、当たんねえし」
双剣使い
「こっちの双剣も両方使ってた時は当たんなかったけど、長剣振る方の腕が鈍くなったから、短剣だけ使うようにしたら当たるようになったんだよな」
緑色の魔女
「まあ、結局は一番ダメ取ったのはわたしのワイドウィンドだったわね。術士の【風属性】スキルがいきなり範囲魔法なんてツイてるわ。前のお二人さんはどうしちゃったのかしらねぇ…」
熊の大剣使い
「止めろ、その目」
双剣使い
「おい、わかったぞ、たぶんこれじゃね? 俺、狩人の初期スキル【短剣術Lv1】しか持ってねえから、長剣使えなかったとかかも」
熊の大剣使い
「げ、マジそれ? 俺だって【短剣術Lv1】だけだぞ。じゃあ、俺もこの大剣じゃなくて短剣使えってことか… マジかよ、聞いてねえぞそんな情報。それに短剣なんて持ってねえよ」
緑色の魔女
「なんか、先行き不安ね。一旦街に戻って情報得ましょうよ。このままじゃ先に進めないし」
――――――――――――――
◇達成したこと◇
・ステータスを確認する
・【マジ本気】を確認する
・リスに蹴られて死に戻る
・冒険者ギルドで登録できないことを確認する
◆ステータス◆
名前:スプラ
レベル:1
種族:小人族
職業:なし
属性:なし
HP:10
MP:10
筋力:1
耐久:1
敏捷:1
器用:1
知力:1
固有スキル:【マジ
スキル:なし
装備:なし
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