第2話 イメージ壊れる
国を出た私は、隣国レンブランタに流れ着いた。
王に処分されて追放されてしまった者達が、先についていたので、そこからは比較的スムーズ。
その国の王様に会って、保護をお願いすることになった。
故郷の国ネビュラの情報を売る事になるけれど、自分の身の周りの環境を整えるのには仕方がない。
あの愚王をいつまでも人の上に立てておくと、もっととんでもない事をしでかす気がするので、他国に排除してもらって早々に退場してもらった方がいいだろう。
この国レンブランタは、天使の声を聞くことができる一族が王位についている。
天使は、己が気に入った者達に、世界にあだなす悪人の存在を教える事があるのだが、この国の王の耳にあの愚王の情報は入っているだろうか。
疑問に思いつつ、王に尋ねてみた私は、ため息と共にそれについて教えてもらった。
愚王の事は間違いなく天使によって教えられていたが、私も要注意人物として注目されていたらしい。
天界では、天使たちの間で私の闇落ちが賭け事のねたにされていたとか。
天使のイメージが壊れる。
ともかく、私は色々あってこの国に逃げてきたため、そのマークも外されるという所だった。
すごく危ない所だったのかもしれない。
世界を揺るがす悪人の名前に名を連ねる所だった。
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