旅行の約束とある女の子の話

「結衣さぁー」

結衣も受験が終わりゴロゴロとしている

俺はスマホを見ていると有名な旅行サイトで安い温泉旅行をみつけた


「ひゃ、ひゃい!な、なんですかお兄様?」

何考えてたんだってくらい顔を赤くして照れている


「結衣温泉旅行とか行きたい?」


「ひぇ、お、お兄様ったら温泉で結衣をどうするつもりですか!」

怒っているのではなくなにかとても嬉しがっている顔をしている


「いや、何もしないけど普通に行きたい?」


最近出費が無さすぎてお母さんに大丈夫?ケチッたりしてないよね?と怒られたぐらいだ

結衣も俺も欲しいものは昔から買ってもらっていたから物欲があまりない


「いや、あまりお金使ってないからさちょうど安いし結衣も頑張ったから温泉旅行でも行こうかと思ってね」


「若い男女2人が温泉旅行....これは興奮しますね!」


「いやいや、ちゃんとお母さんとかに許可もらってからだし結衣が考えてることはしないと思う」


「そ、そんなぁ....」


はぁ....なんで悲しそうな顔してるんだよ


「お兄様ぁーん」


「急に抱きついてくるな、危ないから」


「むふふぅ、ふぅぅーーーおにいしゃまー」


あかん、結衣の胸が下腹部に当たって...柔らかい


結衣は巨乳!ってほどではないけど服からはしっかりとした形で平均よりかは大きいと思うっっって俺何考えてんだよ!


「お兄様?この胸は他の誰でもないお兄様のものですから揉んでもなんなら挟んでもいいんですよ?」


結衣がほらほらと俺の手を持って結衣の胸に触らしてくる

まさにこれがハニートラップというやつか


それにしても俺が考えてることを読んでるから怖い


「当たり前です、お兄様とは一心同体でありたいので」


「それで、行く?行かない?」


「行きます!行きます!」


「はーい、了解」


俺は抱きつかれたままそのまま予約をした



———————————————————————

「結翔さんー」

かっこよくて、けど中々話しかける自信がない

私は少し地味で髪も紫髪で片目を髪で隠していた

昔から自分に自信がなくて目も隠して自分の殻に閉じこもっていた

そのせいでいじめというか卒業するまでみんなから遠ざけられていた


自分のせいなんだけど、周りから非難されるのが怖くてもっと自分に籠ってしまっていた


私は絵を描くのが好きだった

自分の理想の世界が自分で作れるから

描けば描くほど鮮明に自分の理想の世界が具現化されてくる。


ある日ブランコに乗りながら星の綺麗な夜空を描いていた


「すっごい綺麗だね」

急に声をかけられて少しビクッとした

知ってる人だったら気持ち悪いと言われたりするので話しかけることが少し怖い


けどこの人、少し私より少し背の高い男の子は私に何も言わずに明るい顔で話しかけてくる


「そ、そう?そのまま写しただけだからすごくないよ?」


「うんうん、そんなことないよすごく綺麗だよ」


「本当?....嬉しい」


隠れている目の後ろすごく熱くなった


家族以外の人でこんなに私のこと認めてくれたのは初めてだ


私はこの人に興味がどんどん湧いてきた


私って案外ちょろいのかもと思ってけどこの人は優しそうな人だから安心できた


———————————————————————

「えっ」

私は驚いてしまった

学校で昨日あった人を見かけたことに


それから私は嬉しくてその人の同じ図書委員会に入って

その人の名前を知ることができた


結翔さん.....素敵な名前


会議中とか結翔さんをずっと目で追いかけてしまってた


「あ、君は...絵が上手かった子だよね?」


私は委員会でポスターを作ることになったので絵を描いてると結翔さんが回ってきて私に話しかけてくれた

それだけで私の心はたまらなく舞い上がってしまう


私はコクッと頷くことしかできなかったけど

相変わらず今も髪で目を隠している


「やっぱり!同じ学校だったんだね、さすがすごいなぁ〜俺には絶対無理だわうますぎるもん」


やっぱり結翔さんに褒められるとこの上なく嬉しい


それから私は褒められるのが嬉しくてずっとずっと絵を描いていた


たまに「俺絵が全然無理だから描いてくれない?」って言われたりして結翔さんの力になれることが嬉しかったり私はずっと周りのいじめなんか気にならないほどまで結翔に心酔してしまった


けど結翔さんは卒業してしまった

委員会やお別れ会の時に結翔さんから手紙をくれた


「絵がすごく綺麗でたまに頼ってしまったけど楽しかった2年間ありがとう」

と書いてあった

短い文だけど私はそんなこと気にしない、こんな片目を隠して、明るく喋れない地味な私にも褒めてくれて心は暖まるばかりで結翔さんになにか恩を返したいけど結翔さんはこのまま居なくなってしまう


そんなのは嫌だ!


そして私は決意をした


「結翔さんと同じ高校に入る」と


———————————————————————

こんにちは、喉が痛くなって体調が悪くなって学校を休んでしまった人です

最近寒くなってきましたね

皆さんも体調には気をつけてくださいね


ヒロイン追加伏線ですが

結衣は全話に出すつもりです


今回、今回も読んでくれてありがとうございます

これからもよろしくお願いします

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