お兄様のペット

(どうしましょう、本当に買ってしまいました)

両手に持っているのは首輪だった



時は遡る


「うふふ、お兄様のねがぉー」

北村家に住む妖怪が1人北村結衣は日課の寝顔を拝むということをしようとしている


そこで見てしまった結衣は、

「お兄様、まさか結衣にこんなことをぉ?..」

裕翔は本当に寝落ちをしやすい、特に漫画やしょうせつをよんでいる時は

またもや偶然、裕翔の性癖とは全く関係がないが、ネタでドMのペット願望があるヒロインがでているページだった。


寝る前は続きを見たいがどうしても襲ってくる睡魔に負けたのだろう


「お兄様、大丈夫です♡結衣はわかってますよ、私にして欲しいのですよね引いたりしません、逆にお兄様のペットになれるなら本望です」


裕翔は寝ているのに独り言で結衣が呟いた


そして日課が終わって結衣は自分の部屋に戻って、パソコンを開いた、このパソコンは自分の磨きのために計画を立てるため1年前に買った


ネットショッピングで首輪を調べた、よく分からないが結衣にとってペットとイメージした時首輪を思い付いたのだろう


(安いですねぇ、お金はたくさんありますしけどお母様とお父様がお金持ちだからと言って無駄遣いは良くありませんよね、高いのは諦めましょうか」


結衣はカーソルを合わせて左クリックを二回押して購入を決めた


そっからペットになって裕翔に激しくされる妄想が止まらなかった結衣であった



てことで今届いて私の手にあるわけですが、どうやってお兄様につけてもらいましょうか、

できれば無理矢理、付けてそのままリードも付けて散歩というのもいいですね、お兄様に支配されている感覚がえへへ、またいいですねぇ


それか優しく首輪を付けてもらって、結衣可愛いねなんて言われて頭を撫でられたいですね、ダメですよぉ〜お兄様そんなことされたらぁー..


強引でも優しくでもなんでもいいから早くつけてもらいたいです



俺は珍しく宿題をしていた、この国語の課題をしないとあの最強鬼教師にぼこられる、しかも多い

かと言って難しいわけでもなく作業感覚になっている兎に角飽きた、なにか面白いことないかなぁーとノートに殴り書いていたら

「お、お兄様!」

ドアが開く音もしなかったのに後ろから結衣が声をかけてきたから驚いた


「ゆ、結衣かどうしたん?」


宿題をする手を止め後ろを向く

すると頬を赤らめていて俯いた結衣がいた

正直可愛かった

すると結衣が後ろに隠していたものを俺に見せにきた


「そ、その首輪をつけてください!お兄様」

?????

んーー?

ドウイウコト

首輪?俺が?結衣に?

倫理的にも、色々とやばいだろ、

結衣は潤った目で上目遣いをし懇願してくる

その綺麗な垂らした黒髪と自分より少し小さい身長で断れないわけ...

いやおかしいだろ俺、何考えてんだ


「ちょちょ、待て結衣、どういうことだ?」


「いきなりでしたね、ごめんなさい、私はお兄様のペットになりたく存じます!、お兄様にこの首輪をつけていただきエッチなことや私に恥ずかしいことを命令したりと、お兄様に私を自由に使って欲しいです!」

ド直球でドMの返答が来た


「ごめん、分からん、結衣はドMなのかな?」

落ち着け俺、妹がドMでもまだ許容範囲だと信じたい!シスコンでも構わんから、妹を引きたくない


「あんっ♡、今の言葉はとても来ますね♡」


「ごめん、納得さしてくれ」

結衣の言葉は説得力が皆無だ

いきなり妹にペットプレイを望まれたらいくらシスコンでもダメになるだろう


「わかりました納得させて見ますね、お兄様のスマホのフォルダーを右に...」


「分かった!わかったから、それ以上言うな」

俺は結衣の肩を持って強く意思表示をした


「はうっ♡、カッコいいですカッコ良すぎますお兄様♡」


一瞬蕩けたがまた懇願してくる


「これをつけてくれないと、誰に言いましょうかねぇー、お兄様が困るのは私も嫌ですが、お兄様に首輪をつけてもらわないのはもっと嫌です」


「だから...付けてください♡」


どうしても結衣がつけて欲しそうな顔をしてくるので


俺は思いついた、バカでシスコンな案だけど、これならペットプレイだけは回避できると確信した


ペットプレイは流石に、兄弟以前の話だ


結衣は押しに弱い。だからペットプレイよりレベル低いことをしたら絶対許してくれるそう想った


実際そうで

結衣にとって首輪をつけてくれるより、兄に迫られる方が嬉しい


だから俺は期待している結衣の耳に口を持っていって


「お、お兄様!?にゃにゃにぉ」


「結衣、流石にこれは無理だごめんな、これで許して欲しい」

俺は痛すぎてやばいことを結衣に言ってしまった

さすがに嫌われたか?と思ったけど


完全に気を失うのか心配になる程、動揺していて、

蕩けている


それから俺は流石に行為までは至らなかった

結衣を押し倒して抱きついたら「お、おにいしゃま」と言って気絶していたし元々その気はなかったから





















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