変態よりヤンデレ

妹視点


はぁ、わたしは今地獄に自ら行く気持ちです

地獄とは学校なんですけどね


だってお兄様がいないところなんて私がいたって意味がないんですもの

お兄様の横か後ろに私がいてお兄様がいるところに私がいる

だからお兄様がいない学校なんて地獄です!

行きたくありません、今すぐ学校を潰したい気分です。いっそう..いえやめておきましょう


とにかくしんどい、辛い、寂しい、悲しい、マイナスの感情しか生まれません


今まで私はどうやって学校に行ってたのでしょうか、お兄様がいない時どうして過ごしていたのでしょうか。

そんなの忘れてしまいましたよ..


はぁ、もう一回帰ってお兄様のお箸舐めたいですぅ〜、それかお兄様の洗濯物でもいいですねぇー、

お兄様ぁぁースゥーハァーーって思いっきり臭いたいです


見た目とは正反対に正に変態なこと考えているといつのまにか学校に着いていた


なぜ自分から牢獄に行かなければならないのかなぁー

そして3-2とかかれた自分の教室に入った

もうすでにきてる人は10人くらいでみんな話をしていたり、他の教室に行って友達と話していたりしている。

私は入った瞬間とても不愉快になる、男子の視線が気持ち悪くて仕方がない。自分でデカイとは言えないけど、形には自信がある私の胸に視線が来ている。私にとってそれがどうしようもなく気持ち悪い


早く座って机の横にカバンを掛けて寝るふりをした

「結衣さん可愛いよなぁー、お前告ってこいよ」

「無理だってぇー」

「だよなー、じゃあ俺行こうかな?!ー」

「お前こそやめとけよー」


今は視覚を閉じているので余計にこそこそ話も聞こえてしまう。

不愉快、気持ち悪い、話さないでほしい、口を閉じて欲しい

「ぉひぃさまぁ」

私は小声でお兄様と呼んでしまった

今隣にお兄様があればどれほど気が楽か、やっぱりわたしはお兄様でしか満たされないんです


そうして1時間目が始まった

国語ですが、こんなの話聞かなくてもテストで一回読めば分かるので聞いてるふりをしてずっとお兄様のことを考えていました

何をしてもかっこいいですし、私の神様ですし、お日様ですし、私の所有者でもある

そんなお兄様のことを1時間じゃ物足りない。

結衣の頭の中は9割お兄様その残りは聞こえてくる不快な音のみ

まず、お兄様の顔を思い出す、すると顔はどうしても緩んでしまう、いずれは結婚もしたいし、お兄様の全てを知りたい。

好き好き好き好き

その後もずっとお兄様のことを考えて1時間目が終わった

残りの5つの授業も全てお兄様のことを妄想しておきましょうか。


給食の時間です、これがまた...美味しいんですけど本当は食べたくないんです、班の人と顔を合わせて食べないといけないし、まずお兄様がいない時点で論外です。

でもルールはルールなので机を班の形にします

「結衣さん結衣さん」

「はい?」

隣の人が喋り掛けてきた、この人誰だっけ、なんか記憶にあるけど引き出せない。お兄様しか興味ないのでまぁ、いいですよね


「結衣さんって可愛いよねもっと笑った方がいいよ?もっとお話ししようよ」

いい人ぶって、私はお兄様にしか笑わないので、こんなネコかぶっている人に言われたくない

あれ、なんで猫かぶってるって知ってるでしょう私、まぁいいですか


「あ、ありがとう、あまり面白い話とか、苦手だから話さないだけだよ」

「そっかぁー、いつでも話しかけてきていいからね?」

「う、うん」


私はこの人と話したくなかったので、嘘をついて避けた。お兄様以外と笑い合いたくないです


そして、班の人らは元気よく喋りながら食べていました私はもちろん黙ったままで声をかけられたら苦笑いで応えてあげました


給食当番なので、直しに行って帰ってくると自分の机の中に紙があった

そこには放課後屋上に来るようにと、男子ぽい名前で書かれていました


「だれこれ、」

本当にやめてほしい、前から何回かあったけど、本当にやめてほしい


そして放課後になった、約束は守らないといけないと、お兄様にいい子って言ってもらえないので私は約束の屋上に行った


すると、変な人が立っていた


「なんですか、呼び出して」


「う、うん来てくれてありがとう結衣さん、それで

急だけど...付き合ってくれ!」

言われた瞬間、体がゾワっとした、気持ち悪かった、吐き気がした

こんな変な人に私は時間を割かれたのかと、思った

私はやり返してやろうと遊んでやろうと思った

お兄様との時間を奪った犯罪者は許さない


「そ、そのどこが好き、なの、かな?私の」


言った瞬間にそいつは私の胸に視線を向けて逸らした、私は確信したこいつは周りの人よりももっと下層の人、恥知らずな人間だと

わたしは照れるように、嘘をついた


「その、優しそうなところとか可愛いし、俺のタイプなんだよ、だから付き合ってくれないか?」


なんでタメ口なんですか、はぁ..もういいです


「そ、そうなんだ、ありがとう」

わたしは照れるようにあたかも相手が好きな素振りをした


「じゃあ!」

そいつは期待の目で私を見てくる


「無理です、ダメです、ごめんなさい」


「は?」


「あなたみたいな人と付き合えませんし、無理です好きな人がいますし」


私はスッキリした、振られて残念そうな顔をした男がいる、私の体目的のゲスいやつなんかに友達すらなりたくない


私と付き合えるのはお兄様だけ、お兄様と以外付き合わない、お兄様が無理だとしても一生お兄様を思い続ける


「はぁっ、やっぱりかぁーごめんごめん嘘だったんだよ実はー」

何言ってるでしょうこの人は

嘘?

やっぱり信じれませんこんな人は


「じゃあ、」

そいつは私を睨むようにして帰って行った

私に振られて悔しくて睨んだのだろうか、

どうだっていいです


悲しいのは私の方です、お兄様以外興味なくても私だって人間です、時間をこれほどまでに無駄にされたら悲しいです


まぁいっかと思いながら、今日の夜ご飯を考えながら帰りましょう


帰ったらお兄様帰ったらお兄様帰ったらお兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様

ぐへへへへへ


お兄様大好きです♡


























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