【番外編】青い空の行方知らずの小話

まずはこの様な場所に来てくださった感謝を。きっとその前の話を見てくださっていると信じてなので…ありがとうございます。


あれだけでは彼を語りつくすことができない。出せてる情報がすべてではないのでちょっとだけ足していきます。それで多少理解を深めることができたら幸いです。


・彼の名前について

ほんとに最初にだけルビで振らせていただきました。それ以降は■■に、ゲーム内では消されている箇所となっています。

「アウィ」という名前。大切な人がつけてくれた名前です。ラテン語の“鳥”を表すアウィスから取らせていただきました。とあるプログラマーに送られてきた設定の中に書かれていたものです。シナリオ内では消されてるいます。その為知っているのは作成に当たった関係者と本人のみ。彼自身が最初に名乗ればそのままその名で呼ばれてたと思うんですけどね。でも彼に聞けばこう答えるでしょう。


『名前はもう誰も呼んでくれないから忘れた。でも、ある人には“番人”と呼ばれていた。だからそれでいい』



・彼の持つ杖について

あれは召喚の術の延長線の様なものです。ツクリテのマキナと似たようなものというべきでしょうか?人間性そのものを表してるんだと思います。

だから扉のない鳥籠に囚われてる焔。まるで場所を知らせるかのような鐘。

色々なものに囚われている彼自身と声が出せなくても存在を伝えようとする音。

……というのは後付けです。こんなぴったりな感じを出してますがキャラデザ時には何も考えずにデザインは決めていました。彼の下半身が鳥なので鳥籠というのは決めてましたけど。



・彼の人という存在の認識について

前に何処かのツイートで人間が“欲深くて愚かな生物”的なことを書いたと思うのですけどそれは彼自身が常日頃思ってる事ですね。

欲自体は彼にもありました。たった一つで小さなものでしたが…でもそれも潰されたんですよね。だから彼は人にはなれなかったんですよ。



・彼がこの街を守り続けた理由

最初は勿論大切な人に頼まれたからです。それなら失った後は守らなくてもよかったんです。あのまま手紙読んだ後に家にずっといて朽ちていけば良かった。そんな選択肢だってあったはずなのに夜になれば出掛けてしまう。自分という存在を認めてもらうには行動が矛盾する。

端的に言えば、醜くて愚かなのに大切な人は好きだという。だから守らなきゃいけない約束は守らなきゃなどと自分の考えはシャットアウトして動いてました。ほんとに今にも切れそうなぐらい糸の様なものでつながれてます。一歩ミスればその憎しみは殺意に代わりますからね、くわばらくわばら……



こんな感じでしょうか?他にも書きたいことはありますけどその辺はきっと交流で考えが変わったりもしそうなので……もう少し自分の考えが持てるようになれば、あるいは心に負った傷が癒されたのなら彼自身が変わってくると思います。


長々と書きましたが今回はこのぐらいで、お読みいただきありがとうございました。これにて“番人”の過去偏を終了とさせていただきます。

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