第35話 反省会



週末、夜のファミレス




咲宮さんは『お呼び出し』を受ける。

前方に座るのは、女子高生 龍宮寺と美空社長


ドリンクバーを飲み、一服つきながらもテーブル上では、緊張が漂っていた。



「・・・」



誰も一言も発さず、

沈黙が続く。



「咲宮さんってさ・・・結構『肉食系』だよね」



竜宮寺がぼそりと呟く。



・・・



「やーめーてー」



咲宮さんは、両手で顔を隠しながら叫ぶ。





$$$






温泉宿での一夜、

ぐっすり眠った俺と咲宮さんは翌朝すっきり目覚めて、冷静になる。


お互い何か言葉を発する事なく、翌日は列車に乗って帰った。



翌々日、俺や咲宮さんの変わった様子を感じ取った勘の良い龍宮寺に、質問攻めにされ、


あの日の事を・・・ついにゲロってしまった様で・・・



「で、ワッシーを食べた感想は?」



「食べてません」

咲宮さんはにこりと返事を返す。



「楓、少し耳年増が過ぎるぞ、鷲尾君と咲宮君の距離感だ・・・きっと部屋は別々の清いお付き合いに決まってる」



・・・うぐ



咲宮は露骨に狼狽える。

その狼狽を龍宮寺は見逃さない。



「やっぱり、一緒の部屋だったんだ?・・・さぁもっとその時のエピソードちょうだい!」



「知ーりーまーせーん」

横に座る龍宮寺は咲宮さんを揺する。



そんな感じで過ぎていく週末の女子会だった。




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