第12話 パパ活
青少年保護育成条例
『何人も、青少年(満18歳に達するまでの者。婚姻により成年に達したものとみなされる者を除く)に対し、みだらな性行為(健全な常識を有する一般社会人からみて、結婚を前提としない単に欲望を満たすためにのみ行う性交)またはわいせつな行為(いたずらに性欲を刺激し、または興奮させ、かつ、健全な常識を有する一般社会人に対し、性的しゅう恥けん悪の情をおこさせる行為)をしてはならない』とし(31条1項、3項、7条)、違反した場合、『2年以下の懲役または100万円以下の罰金に処する』(53条1項)
咲宮さんが、凄い目で法律関係の文書を暗唱している。
「咲宮さん落ち着いて下さい!」
必死に落ち着かせようとするが焼け石に水
「龍宮寺も、説明してくれ」
龍宮寺の方は、咲宮さんをじーっと見つめながら
「美人な上に、大きな胸、大きなお尻・・・なんていうか・・・なんていうか・・・エッッッッッッッ!!」
興奮して目を輝かせている。
「真面目そうなビジネススーツきっちり着ている所が、背徳的なエロスを加速させてるよね、わっしー?」
(俺に同意を求めるなよ)
それ以上やめろ!
俺でさえ頭によぎっても、
必死で、必死で考えないようにしてた言葉を・・・
龍宮寺をあてにするにはやめて
必死に咲宮さんに説明する。
・・・
「事情は理解しました・・・ふー・・・これが『パパ活』というモノなんですね」
「やっとわかってくれましたか・・・ってええ」
咲宮さんに俺の言葉は届いていないようだ。
「私達ってそんな不純な関係じゃないよねぇ、パパ?」
「冗談でもマジやめろ」
事態の収拾にそれから30分くらいかかった。
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