第13話 オフ会をしよう




「鷲尾さんが・・・『パパ活野郎』だったなんて・・・最低です・・・あの・・・二度と口きかないでもらえますか?」





年下の咲宮さんに蔑んだ笑顔で

きっぱりと絶交宣言される・・・


そのゴミを見るような顔・・・逆に興奮す・・・いや、しないよ?


普通に死にたくなる・・・

あああ・・・俺が社会人として未熟だったばかりに・・・





・・・





スマホのアラームの音、ベットの上

さっき見ていたのが夢だったと気づく。






$$$






割と最悪な気分で電車に乗り込む。

咲宮さんと帰りの電車で出くわした事件のあと、数日が経過した。

どことなく、咲宮さんがよそよそしくなったのは、気のせいではないだろう。





「わっしー!せっかく『迷宮友達』が増えた事だし、私、『オフ会』とか、したいんだけどー」





何を言っているんだこの子・・・


「あー、そうだなー」

俺は生返事を返す。




「じゃあ『とーかさん』も誘ってさ、今度の日曜日にでも、どう?」




誘う?

俺が咲宮さんを?


「いやーそれは・・・キツいっす」


なんだか、急に悲しくなってきて涙か出そうになる。



その様子を見て、

龍宮寺は「やれやれ」とため息をつく。




「仕方ないなー、私が とーかさん を誘う事にするよ」




龍宮寺はスマホを取り出して

メッセージアプリっぽい物でメッセージを送る。


(え、なんで咲宮さんのID知ってんの?)


あまりの予想外の出来事に目を丸くするしかない。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る