第7話 こちらをガン見してくる女子高生



今日はほぼ定時に帰ることができた。





こんなことは珍しいなと思いながら

帰りの電車に揺られて帰る。

電車に夕日が差し込む。


オレンジ色の雲と紫の雲がビルの間に入り混じって

幻想的な景色が目の前に広がる。



ぼんやりと咲宮さんの事を考える。

(あれは失言だったな、明日フォローしとこう・・・)



早い時間だからか、ちらほら高校生の姿が見える。



あの制服は『星城高校』だな

実は自分の母校だったりするが

何年も前の話

今は何のかかわりもない。




おっと、あんまり高校生をジロジロ見るのはやめよう。




厄介ごとに巻き込まれたらたまったものではないし


ふと、横を見ると、女子高生がひとりこちらを見ている。

明るい色の髪の女子、染めているのだろうか



(無関心、無関心)



そのままぱっと目を反らすが


どうにも彼女がずっとこちらを見ているように感じて

もう一度視線を戻すと



じー・・・



やっぱりこっちを凝視している。

こっちが訝しがっている事に気づいたのかパっと目線を反らす。



なんなんだろう?



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