第3話 噂の美人新人、咲宮燈華




お昼休みがもうすぐ終わる。





精神ダメージがまだ癒えていないが

仕事に集中しないと


気晴らしに、ちょっと自販機行って、缶コーヒーでも買ってくるか。

スマホを持って席を立つ。


最近はスマホ決済ばっかりで現金ほとんど使わなくなったな・・・

ポイントがどーのと流されて使っているものの

本当に得しているんだか・・・



「スマホ・・・出して下さい」



綺麗な女の人の声

あれ、自販機に音声なんてついてたっけ?


無意識に自分のスマホを取り出す。




「タップ・・・」




ピロロッ・・・

電子音が鳴る。




目の前に居るのは、自販機ではなかった。


人間だ。



「これで、蘇生できましたか?」



きちっとしたスーツを着こなした

黒髪の真面目そうな美人の女性がそこに立っていた。


目を丸くする俺を見ながら、彼女はきょとんと首をかしげる。



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