Another.5 黒幕の存在

『おつかれ!夜遅くにごめんね。史優しゅうともども酔っぱらっててさ』

『え!シュウが!??普段飲まないのに珍しい!』

『ビビった。レス早くない?』

『シュウから連絡なくてさ。ちょうどスマホを確認してた時だったから』

『アイツ…』

『ねぇねぇ、酔ってるトコ見たいから動画送って!』

『あー。。。ミノムシになってるから難しそう』

『ミノムシ笑。。どういうこと??』

『こういうこと』


 ---  勝也 が写真を送信しました ---


『草www』

『ね。むずかしいでしょ?』

『そういう時は布団を引っぺがすともっと面白いものが撮れるよ』

『わお。ヒナちゃんの方が過激派だった』

『優しさなんてね、恋人になって三日で捨てたよ……』

『歴戦の戦士かな?』

『だってさ聞いて!?シュウ、ほっとくと一生本かパソコンしか見てないんだよ?』

『目に浮かぶ』

『最初は私もこうしたらいいのかな、とか色々試してみたよ!』

『そもそもカレカノになる前からひどかったもんね』

『ほんとそれ!!』

『あー…うん。聞きたいことあったけど解決したわ』

『え?なにかあったの?体重以外ならスリーサイズでも答えるよ!』

『いらないいらない。ヒトの彼女の3サイズとか聞きたくない』

しょうちゃんまっじめー』

『でっしょ~?』

『それでききたかったことってなに?』

『いや、史優っておれの扱い雑だったりきつかったりするじゃん?昔から。恋人同士になったわけだし、ヒナちゃんになら優しいのかなーって』

『あーね』

『付き合う以前は知ってたけどさ、話聞いてると、前と大して変わってないんだなって思った』

『多少は変わったよ。デート中は優しくなるし』

『まじ?』

『マジマジ』

『史優、デートとかできたんだ…』

『私主導で「デートの時間だよッ!」ってやると付き合ってくれる』

『あの史優がよくぞ…( ;∀;)』

『PCのコンセントか稀覯本きこうぼんを人質にとると付き合ってくれるよ♡』

『ヒナちゃん……世間ではそれを』

『脅迫』

『脅迫と…あ、自分で言っちゃった』

『そうでもしないと意地でも動かないから』

『やりそうだわ』

『いやぁ~ホント、今回連れ出してくれて助かったよ。ありがとね』

『いやいや。おれがイラついて計画したことから始まったことだしね』

『それを言うならアタシのイラつきだって入ってるよ』

『溜まってますねえ』

『金は稼げようとも彼氏としてはド三流。たまりますとも。。。。』

『ドンマイ』


 ---  勝也 がスタンプを送信しました ---


『うっわ。むかつく』

『惚れた弱みでしょ。↑以外にかける言葉が見つからない』

『それ言われると弱いなー。。。』

『ま、それでも我慢できる範囲だから付き合ってんでしょ?』

『まぁね~。今回の件で多少はさ晴らし出来たし』

『それな。写真みた?』

『みたみた!あれすっごい笑えた』

『しばらくはネタにできるからね( *´艸`)』

『漏れなくお義母かあさんに転送しといた』

『Whooooo!!さっすがヒナパイセン!』

『めっちゃ喜んでたね』

『だろうね~』

『今回の強制登山、一番ノリ気だったのってお義母さんだもんね』

『いやぁ、おばさんの援護射撃あってこその連れ出しよ』

『勝ちゃんが話したとき、「え、いつ行くの?明日でもいいよ」って感じだったもんね』

『イラつき・・・なのかは分からないけど、おばさんも思うところがあったんだろうね』

『シュウは勝ちゃんにヘイト向けてるだろうけど、今回の計画を確定させたの、お義母さんなんだよね』

『もうすごかったの。覚えてろよって顔が』

『どんまい♡』


 ---  *夕凪* がスタンプを送信しました ---


『史優って、執念深いから怖いんだよなぁ』


 ---  *夕凪* がスタンプを送信しました ---

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 ---  *夕凪* がスタンプを送信しました ---


他人事ひとごとだと思ってー!』

『他人事だもん♡』

『おばさんに、なんとかとりなしてもらいたいけどなぁ……』

『お義母さんも多分私と同じスタンスじゃないかなぁ』

『似てるもんね、ヒナちゃんとおばさん…』

『たぶん』

『結局損したのおれだけじゃね?』

『え~?それ、スポンサーに言うことかなぁ???』

『はい。すみませんでした。』

『わかればよろしい』

『あ゛ー……。しばらくはいいだろうけど、先が憂鬱だなぁ……』


 ---  *夕凪* がスタンプを送信しました ---


『……おれもそのスタンスになりたいよ。。。』

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