第2話 文化祭
2081年 5/8 7:00
今日はまた高校時代へ行く。
しっかりと高校時代は良い方向へとなったのかの確認…というのは建前で単純に若い体と、高校時代が楽しかったからだ。とりあえず当時裏方で永遠とドリンクをかき混ぜる作業をしていた文化祭でも思い出しながら「文化祭」と入力しタイムトラベラーへ乗り込んだ
2022年 11/20 8:00
今日はどうやらもう学校に着いているようだ
「おはよう」「よっ!雲野!」
どうやら学校は上手くいっているようだ。ひとまず安心した。
バッグの中を見ると当日の流れと役割が載っている紙があった。
どうやらうちのクラスはタピオカ屋?をやるそうで俺はクラスメイトの木村さんと一緒に接客をやるようだ。
「雲野!頑張れよー」
親指を立てながらそう言うクラスメイトに戸惑いながらも「おう!」ととりあえず返事した。
「雲野くん、よろしくね!」
「こちらこそよろしく」
よく見ると木村さんは容姿端麗で一目見てドキッとしてしまった。今まで1度しかしたこと無かったドキッをもう一度体験した。多分当時裏方で仕事していた俺も木村さんが好きだっただろう。
~10:00~
10時になって文化祭が始まり、お客さんが来た。お客さんは他校の人、卒業生、中学生等様々な人がいた。
接客業なんて久々なので途中バテて今すぐにでも布団に行きたかったが、疲れを見せないよう頑張った。
~お昼休憩~
「雲野くんお疲れ様」
「あぁ、ありがとう!」
「?」
こういった言葉を最近かけられたことはなかったのでつい大きく返事をしてしまった。お昼休憩は各自お弁当を食べる。
「木村さんの弁当美味しそうだね」
「でしょ?料理は自信あるの!」
微笑みながらそういう彼女は俺の今までの人生で見てきた人で1番愛おしく感じた。
「自分で作ったの?すげぇ!」
「ありがとう、雲野くんのは誰かに作ってもらってるの?」
「母さんに作ってもらった」
そう言いながら弁当を1口食べると
「うま!!」
つい、口に出してしまった。母親の作る飯はこんなにも美味しいのか。というか現代より明らかに美味しいじゃないか!木村さんは少しびっくりした顔をしている。その後俺はご飯をすぐ食べ終え、俺たちを見ながらニヤついてるクラスメイトを横目に木村さんと雑談をして昼休憩を終えた。
「午後からも頑張ろうね!」
「おう!」
その後はあっという間に過ぎていって、空がオレンジ色になり、一日目は終了した。そして帰り際に
「雲野くん大丈夫?少し疲れてない?」
「いや、全然!」
「そう?なら良かった!ところで明日一緒に文化祭…回らない?」
少し恥ずかしそうに言う彼女に俺は直ぐに「おう!」と答えた。どうやら俺は返事の仕方を「うん」と「おう」しか知らないらしい。
彼女は安心したようにふふっと笑った。
こうして家に着き、いつも通り現代へ戻った
2022年 5/8 14:00
お昼はもう食べたので、少しあとの時間に戻ってきた。こんな年になってまさか、こんなにも甘酸っぱい恋愛をすることになるとは思わなかった。まだ昼過ぎだし、一休みしたら2日目へもう一度行くことに決めた。日記はまだ更新されてない。
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