下 王子の末路



 幼い頃から王子の傍に控えていた護衛の女性。

 黒髪の護衛が、「実は、子供の頃から王子の事が好きだったんです!」と告白して、ひっくり返った。


「そうだったのか」と驚いた王子は、黒髪の護衛にぞっこん。


「一番の恋が叶わないと思っていたから女性あさりをしていた、すまない」と懺悔を始めた。


 そのまま王子と黒髪の護衛はイチャイチャし始める。


 のだが。


 これまでの苦労を水の泡にされたご令嬢達は、当然お冠。


 ご令嬢達は一夜にして、女に恥をかかせた男性を恨み一致団結。


 復讐計画を進めた彼女達の手によって、


 王子は怪文書の対応に追われ、各地で頻発する問題に頭を悩ませ、濡れ衣を着せられ、断罪されたのだった。


 筋肉質な男達にサンドバックにされ、魚の餌としてかじられ、炎であぶられ、全身金箔をはられて皮膚呼吸を阻害され、暗闇の閉所に長時間放置するという罰を経て。


 王子が断罪される事には「これでやっと楽になれる」と遠い目をすることになった。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

社交会場は戦場です。追放・ざまぁ・復讐・色仕掛け、何でもとびかう魔境なんですよ。 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ