第6話 見た目は美少女なのに我儘です

とりあえず、わがまま幼女ようじょねこちゃんの要望ようぼう

かなえてあげる事ことになった。能力のうりょく説明せつめいも無しの状況じょうきょうの中

弓鶴ゆずる大人おとなしくながれれにまかせた。 


 だが名前が無い事だけはなんとかしたい、見た目は

美少女なのに猫というなんとも受け入れられない

オレがいる、どうしたものか様子ようすを見て考えることにして

ついでに機嫌きげんそこねないように気を使うしか無い!


「ご飯!刺身さしみ早く食べたいにゃ!」 


「はいはい、では何か変えれる物を持ってきてくださいね」

 

え⁉︎今変えれる物をって言ったな、どういう事だ⁉︎


「家にある物、もらっていいかにゃ、いや、いいのにゃ!

何か問題もんだいでもあるのかにゃ?」 


 なか強引ごういんな言い方で言って来る。


「無いですけど、ちなみに何をもってくるんですか?」 


「んにゃ!特にこれだって物はないにゃ!ぎゃくこまる物があるのかにゃ?」


「僕の部屋へやの物はちょっと遠慮えんりょして欲しいです

食べ物でいいのではないんですか?」


「はっ!そういえばそうだにゃ!持ってきてくれにゃ!」


 とりあえずカップラーメンを人数分にんずうぶん持っていった、変えれる

って事はさっき言ってた能力のうりょく関係かんけいあるのかなぁ?

説明無いし、わがままだし、彼女達にはまだれないし

見た目は幼女の子には全く気にされて無いし

金髪美女は上からだし名前も無いし

一人の子はどことなく丁寧ていねい感あるけど、もう一人の子はジッと

見てあれから話せて無いし、こんな状況じょうきょう初めてだよ。


そう思ったいたらジッと見てた子が突然とつぜん言い出した。


「白猫さんターゲットは困惑こんわくしています

れないとか、色々と考えてるみたいどうしますか?」


 え⁉︎なんで思った事をわかるんだこの子!


いきなり言い出すし、心の声でも出てたのか⁉︎


なんか訳わからないけどせめて説明して欲しい!


ってどういう事なんだ?

これが能力と関係あるのか?


 また上から目線で金髪美女が言った。


「気づいたみたいね、食べてから教えてあげるから

今は大人おとなしくしてもらえる?」


「はい、わかりました待ちます」


 一番女の子らしい子がカップラーメンに手を当てた

その瞬間しゅんかん手が青白あおじろくく光ってまぶしく無いからカップラーメンが刺身さしみ

変化するのをの当たりに出来た、なんか魔法まほうみたいに

見えるけど特に呪文的じゅもんてきな事も言わずに直ぐに刺身になった。


「やったにゃ!お刺身だにゃ〜お腹が空いてたまらにゃかった

から、よだれが出てきたにゃ〜」

 

あわてないでくださいね、天然てんねんちゃんのリクエスト

通りのお刺身ですよ、たんとお召し上がりになってくださいな」


 他の子達も一緒に食べ始めた、はしは使わず直接手で食べている

そうか〜猫なんだよなぁそれが自然だよな〜

見た目は美少女なのにワイルドな感じがギャップ萌えする。


「白猫さん、ターゲットがなんか私達にえとか

思ってますけど、どういう意味ですか?」


「それは私達が可愛い猫って意味ですよ!

興味があるって事ですね、まぁお年頃としごろなので

そこは良い意味って事で気にしなくていいですよ!」


 また心の中を見透みすかされてる⁉︎

何も考え無い事なんて無理です!


食べ終わるまで何も考え無いように目を閉じておこう

それからしばらくしたら話しかけて来た。

 

「もう目を開けて良いわよ、かのう 弓鶴君ゆずるくん

ていうか、いつまで閉じてるつもりだったの?

仏像ぶつぞうみたいで面白かったけど、クスクス」


「え! 名前知ってたんですか!

言った覚えないんですけど、とにかく

なんか心が読まれてるみたいでずいだけですよ!

あと、萌えとかは忘れてください!」


「ニワトリでは無いから忘れることは無理ね

猫って案外あんがい覚えるのは得意分野とくいぶんやなのよ

そこはあきらめてくれるかしら」

 

「とりあえず、弓鶴君!猫におなりなさい!」


「え⁉︎説明してくれるって言ってましたよね!

なんで猫になる事になるんですか?」


「私達が猫だからに決まっているでしょ、人間の

姿より猫の姿が見たいだけで、何か問題でもあるの?」


「問題とかそういう事ではなく、まだパニックなんです

わかりませんか?」


「ならもっとパニックになっても面白そうじゃない

クスクス、では猫の世界にいらしゃい人間の世界から」


「では、お願いします変化能力へんかのうりょくで!」


 ささっとお刺身に変えた子に俺の意見を無視しかとしてたのんだ!


「白猫さんはいきなりですか〜まぁわたくしは

何も問題無いと思いますので、やりますね」


「ちょっと僕に拒否権きょひけんはないんですか?」


「無いわよ、私達がいる事態じたいであなたは

人間の世界から追放ついほうしますので、何事なにごと突然とつぜんきるから人は色々準備じゅんびしているのでは?

人間ならわかるでしょ!地震じしんだって突然来るのと同じ事よ!」

 

「それと変に気をまわさないで普段ふだん通りに話しても

良いからさ!どことなくさっきから変よ!」

 

 そして俺は猫にされた機嫌きげんそこね無いように僕とか

言ってたのに意味無かった〜


 そして俺に刺身に変えた子がそっと手を付けて青白く光った

あっという間に猫になった。

色々と身体の変化がこれはなんというか

思ったほど不快ふかいでは無かった・・・


何かが込み上げてきた!

その時俺は叫んでた!


「ウーーーニャー!」

 まるできゅう坂道さかみち時速じそく100キロで登るように尻上しりあがりにさけんでた。


「にゃははは!猫になっていきなりにゃに言ってるにゃ」


 幼女が爆笑ばくしょうしているのを見て俺はわれに返った、なんで叫んだのか

それは猫になったからとしか説明できない、人間には叫ぶことなんて

ホラー映画とか、びっくりした時とかぐらいだろう

まあ他にもあるだろうけど・・・


だがしかし猫はいつでも叫べるじゃないか!


「仕方ないにゃ〜猫のなんたるかを私が教えてしんぜよう

心してかかるのにゃ!」


 ぐに幼女は猫になった、俺に猫による

猫のためのなんたるかを俺に教えてくれるらしい

さっきまで怒っていたのに、ご飯を食べて落ち着いたのかな?

まぁ猫の初心者なので助かります。


「よーし!ツルにゃん私のやる事を真似マネしてみなさいにゃ!

そういえばツルにゃんは毛が無い品種ひんしゅなんだにゃ!

ツルツルにゃん!にゃははははは

これからはツルにゃんと呼ぶからよろしくにゃん!」


「あ〜確かに毛が無い!これから寒くなるのに

これは変更へんこう出来ないんですか?」


「わたくしのイメージがその品種だったので、ん〜

どうしましょう?白猫さん」


「問題無し!寒かったら猫の服を着させてあげるわよ!

この子が!」


「さすがにもう、名前決めませんか? 

俺にはあるのでその方がこれから良いと思いますが?」


「まったくもう!私達に名前を付けるって事は

あなたをご主人様しゅじんさまってならないかしら?」


「なりませんよ!

そこははげしく否定ひていします!

これからも一緒いっしょならその方が良いですって

白猫さん!」


「確かにあなたに白猫さんって言われると

違和感いわかんを感じるわね!

ならば良い名前を付けられる自信じしんがあるって事なのね!」


 ハードル上げて来た〜でも彼女達には良い名前で

呼びたいのはあるな、俺はなんかツルにゃんって

呼ばれてるし俺はかまわないからいいとして一人一人の

個性的な所から何とか考えてみよう。




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見た目は美少女なのに実は猫なんです! アキラヒカル @akirahikaru

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