第1話 人類滅亡前の2050年

 十年前・・・・・・


それはまだ誰もこの後、起こる出来事を知らない。


 全てはネット環境下で情報が支配されており、乗り物は全て電動化して

タクシードライバーも居ない

自動操縦になり交通事故はガクンと無くなった。


監視カメラもほとんど見えない所が無いくらい

設置しており犯罪件数も減っていったが

個人情報保護法から行政の管理下から、警察官の犯罪が多くなった。


 ほとんどはストーカー行為やセクハラ行為が多かったが

それも、一般市民のセキュリティ会社から見つけられる事が多いのは

行政の信頼を守るべく暗黙の了解が満映していたのが原因かと思われる。


 それは学校でもおこなわれていた。


 学問においてはもはや教師は存在しておらず、AIロボットが主流となっており、管理者として数人いる程度になった。


 人間関係はネットによってコミュニュケーションが当たり前でその所為でいじめも陰険いんけんになっていった、暴力より精神的に嫌がらせをしていった。


 このいじめの被害者がこの物語のもう一人の主人公である。

名前は叶 弓鶴カノウ ユズル年齢は十七歳。

身長168センチ体重60キロ

部活無し、友達無し、彼女無しの高校生で人見知りである。


 いじめの内容はひたすら無視される事、兄弟無し、親は小学生の頃に

病気で二人とも亡くなった。(原因は不明)


 それからは一人でおばあちゃんと暮らすも去年亡くなって

今は一人暮らしである。


 家ではオンラインゲームをして過ごし、特に夢は無い。

食事も適当である。


『そんなところに四人の女の子が転生して来た!』


もちろん本人の知らない所で・・・・・・ 


秋には珍しく雷が鳴り響く十一月六日だった。


「ふぇ〜 此処ここがあの日の十年前なのか〜 

まだ何も起こって無い!」


 一番小さい女の子が言った、身長150センチで髪型はツインテール

胸は残念な感じです。(なんかすいません)


「みんな大丈夫? 」

残りの三人に声を掛けて、安否を確認している。


「にゃははは、問題無し!」

二番目に背の高い女の子が腰に手を当てて笑って応えた、身長は160センチ

髪型は肩に届くほどで胸は標準くらいでなんとなく女の子ぽく無い。

(別に偏見ではなく、あくまでイメージです)



「まったく、説明も少なく、理由とかもシンプルに言って、もう!」

女の子座りしながら、頭に片手を当てて、何故か怒っている⁉︎


この子も二人目と同じくらいの身長か、髪は長く腰に届くほどで

胸は大きい方だ、一番女の子してる、言葉使いも丁寧です。

(あくまでも見た目だけの意見です!)


「博士の言う通りに

なっているみたいですね!」

(博士って誰ですか?)


この子だけは三人と全然見た目が違う!


金髪で目も青い完全に外国人だ!


身長もダントツに大きい175センチで胸は服のサイズ間違いてるほどに。


早速、金髪美女が端末を取り出して確認している。

「ターゲットは近くにいるみたいだね、みんなもちゃんと顔を見て覚えて

作戦を考えましょう!」


三人が集まって覗き込む、直ぐに把握したみたいだ。


一番小さい子が言った。

「え〜っと、説明とかしても意味ないんですよね? 名前は叶 弓鶴

だよね?」

 

金髪のお姉さん的な子が応える。

「そうだなぁ〜 信じられないどころか逃げられるのがまずいね!」

 

それからあごに手を当てて目を閉じて考えている。


一番女の子らしい三番目に応えた子が言った。

「とりあえず、猫になって様子を見て

自然に行ければいいかと

思いますけど、どうですか?」


二番目に応えた子が言った。

「やっぱり、猫だよな! 私達はにゃは! では早速猫になろ〜」


金髪の子も直ぐに応えた。

「そだね、よし! 

みんな猫になってターゲットに近づくよ! 

家の場所はわかったから

先ずは見に行こう!」

 

「みんな、わかっていると思うけど、十年後にああならないように

するために来たんだからね、わかってる?」


猫になると鳴き声で話すらしい。ほとんど聞こえないくらい小さな

鳴き声で話してる。


三人がやる気なさそうに返事をした。

「は〜い」

(テンション低いなー)  

 とりあえず金髪の子が三人をまとめるみたいだ。

猫になるとみんな日本猫になっていた。

黒と白の模様のその中では金髪美女だけ

真っ白な猫だった。


 白猫が先頭になって、三匹はついていった

とにかくあの人類を滅ぼした原因のもとに向かって行った

叶 弓鶴の家に。


白猫がみんなに確認するように言った。

「みんな、それぞれの『能力』は

ちゃんとわかっているの?」


三匹とも同時に応えた。

「もちろん、わかってます!」


「ならいいけど、一応確認しておこうか?」


一番女の子ぽい子が応えた。

「後でいいと思います。

今は猫だし猫の方が一番しっくりするので

嫌でも使う事になるので疲れます〜」


「それならいいか! 

先ずはターゲットの家に行くよ!」


「は〜い」


 この後彼女達は叶弓鶴の状況を知って

あのやる気の無い返事が無くなった・・・


 あまりにも想像していた事とは全く違うのを見て、ある意味十年後に

なるべくしてなったのだと彼女達は理解した。


(ちなみに彼女達に名前が無いのは猫達は個々を名前で呼ぶ事が無いからである、それと彼女達の身体の設定は後で意味が無くなるとは・・・

猫の気まぐれをあなどることなかれ)



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