レスリング グレコ
おー、そういやF1やってたっけ。ポチ。第一コーナーでなんか起きたー!? 一人だけのリスタート!? 何コレ! オコン初優勝やったね!! って五輪じゃねー!
私が、私が見たいのは、世界最強の猫レスラー、
レスリングはさー、
それゆえにフリースタイルばかりが話題になってしまう現代で、猫レスラーはロサンゼルス五輪以来37年ぶりの偉業に挑戦しようというのです! そう、
グレコローマン、60キロ級の頂。
グレコローマンってなんやねん。分かります。分かりますぞ。キャッチ・アズ・キャッチ・キャンスタイルとかカレッジスタイルとか言われてもちんぷんかんだと思います。でも大丈夫。グレコとフリースタイルはすぐ分かります。
グレコは上半身のみ。フリーは腰から下も掴んでヨシ! たったこれだけ覚えておけばだいたい大丈夫です!
さあ、上半身のみと聞いて、勘の鋭い人は気づかれたことでしょう。
30年もの長きにわたり、なぜ日本はグレコで苦しんできたのか。
それは――、
非情なまでのフィジカル勝負。
フリースタイルみたいな下半身タックルに行くことは出来ません。じゃあどうやってポイントを稼ぐのか。上半身のみの攻撃ですから、もう分かりますね。
組み合い、ぶん投げます。
ええ、ええ、そう簡単に投げられるわけがありません。じゃあどうするか。ムエタイの首相撲よろしく固め合い、脇を差し合い、隙をついてバックをとるわけです。
バックを取るだけでもポイントが入るわけですから、それがいかに至難の業かはすぐに分かるはずです。バックを取られた相手は即座に地面に這いつくばって防御姿勢に移行。脇の下から手を突っ込んで躰の前で手を組み(クラッチという)、体重移動とパワーで回転させれば3ポイントです。
さっきからポイントとかよく分からんという方はアマレス兄弟の漫才でも見てください。笑いながらルールを学べる素晴らしい教材です。
まあ引き画で見たとき何がどう凄いのか伝わらないというのはあるんですが、こればっかりは体験しないとなかなか伝わらない世界かもしれない。じゃあ簡単ですよ。最近、我が子やパートナーと仲良くできていないアナタ、いきなり抱っこしてあげてくださいよ。びっくりして抵抗するでしょうからメチャクチャ重く感じるはず。
それでもダメ? じゃあもう友だちのレスラーにでも頼んでローリングやってみたいから防御してみてー! とか可愛らしく頼んでください。できれば自分より体重の軽い選手がいいですよ。
クソ重くて引きますから。
では、鍛え上げた60キロの人間が本気で這いつくばったとき、それをどうやってひっくり返せばいいのか。技術はもちろんですが重要なのは、
パワー!
これ日本人特有というか、躰の構造なのか、伝統なのか、日本人と欧米人の大きな違いは引く力と押す力であったりするわけです。で、たいていの人は日本の鋸は引き切りで欧米のは押し切りだから~とくるのですが、あれは迷信と思われます。
骨格と筋肉のつきやすさからして、少なくともレスリングに限れば、広背筋が大きくなりがちな欧米人の方が引く力は強くなるはずです。というか、日本人の引く力が本当に強いなら投げが出やすいグレコでもっと勝ってきたはずでしょう。
そんな、欧米人有利(に私には思える)グレコで頂点にたどり着けるかもしれないだなんて……これは応援するしかありません! 頑張れ猫レスラー! 頑張れ文田健一郎! そして、ゆくゆくは新日本のマッ(略)
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