陸上

 はいはいアメリカアメリ……イタリア!? イタリアですって!?

 タイムは9.80ヨーロッパレコードにして自己ベスト! ジェイコブズさん! おおおおおおめでとう!!


 いやもうボルト以来100mの世界はアメリカとジャマイカが全てもっていきつづけるものだと思っていたから、大びっくりです。予選のタイムを考えるとフライング失格になってしまったイギリスの選手も見たかったですね。


 ……しかしイタリアかぁ! イタリアかぁ!


 陸上の世界にも新たな地平が切り開かれつつありますな。

 だってほら、女子の三段跳び、ロハスさん。見ました? 一回目の跳躍からオリンピックレコードを叩き出し、あとはもうひたすら世界記録狙いの大ジャンプ。しかも出身はベネズエラ。もちろん史上初。ブラボー、おおブラボー。


 というかロハスさんのベリショ、超絶に可愛いくないですか? テンション高めで手拍子要求、ジャンプを失敗すれば叫び、成功すれば絶叫し、終始あかるいからのもあるのでしょうが他の選手も健闘を称え合っております。可愛い。


 それから女子砲丸。また女子かとか言わない。一位が中国というのもちょっとだけびっくりしているんですが、二位の方がキャラ立ちすぎてませんか? エグイ。髪の毛はジョーカーだしマスクもジョーカーで自称か他称か二つ名はハルクだし。ウォームアップ中の姿は宍戸ししど"アジャコング"江利花えりか彷彿ほうふつとさせました。


 まだまだあるぞ陸上の尊いポイント。男子800m準決勝3組。アメリカの選手が自分の足にもつれて転倒、すぐ後ろを走っていたボツワナの選手も巻き込まれて転倒となりました。なりましたが、助け起こして握手を交わして肩まで抱き合って、しっかり最後まで走り抜いたのであります。スポーツって素敵だ。


 それかそれから、男子の走り高跳び。カタールとイタリアとベラルーシのマッチアップ。お三方とも2m39cmの跳躍に失敗。カタールとイタリアのジャンプオフ――すなわち互いに一本ずつ高さを引き上げていく方式――になるかと思いきや、


 今回は二人とも優勝でええやん、と。


 カタールの選手は金メダルの経験だけがなく、どうしても欲しかった。そんな事情もあるのでしょうが、イタリアにとっても大きい大きいメダルとなりました。実はイタリアのタンベリさん、よく見るとジェコブズさんの祝福にも現れておりますぞ。

 

 あ、あと。

 あととか付け足すような表現になっちゃって申し訳ないですが、日本の戸辺直人とべなおとさん。名前からして飛べそうな戸部直人さん、決勝進出おめでとうございました。タイミングがちょっと噛み合ってなさそうでしたけど、決勝に残るのは49年ぶり! しかもなんか、ビタっと噛み合ったときは勝っちまいそうな気配まであるじゃないですか。推せる!


 それから忘れちゃいけない寺田明日香てらだあすかさん。日本の女子ハードル選手です。結果は惜しくも敗退。なんでピックアップしたかって寺田明日香さんは元七人制ラグビーの選手、娘さんが東京ヤクルトスワローズのエスコートキッズをしたらしいからですよ! スワローズファンはスワローズファンとその身内を応援しがちなのです。そういうの、どんな界隈でもあるよね。


 他にも色々あるけど、モニターがいくつあっても足りないし、今日も私の脳は処理能力の限界を越え、手指は腱鞘炎じみた痛みを覚えつつあるので、このへんにしといたろう。

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