マウンテンバイク クロスカントリー

 自転車競技の次は自転車競技だ! クロスカントリー!

 実はまったく詳しくない! むかーし地元のスポーツバーに行ったらエンドレスで流れてたアレだな! くらいの感覚で視聴しておりました。


 どんな感じの競技かと言いますと、荒れた山道用のチャリに跨って無茶なコースを走ろうという競技です。


 今回の五輪がどれくらい無茶なコースかというと、世界が誇る山屋の産地スイス勢をして「キッツい」というくらいだったらしい。ほんとかいな。

 場所は伊豆マウンテンバイクコース。日本屈指の難コース。ほんとかいな。

 実際に見ると気づきます。

 ホントだ……。


 バカみたいな岩山をチャリ漕いで登って、下りに入って加速して、落ちる。

 ええ。落ちるんです。

 その名も、桜ドロップ。


 オランダの優勝候補筆頭、自転車競技界に突然あらわれた伝説のスーパーベルギー人(国籍はオランダ)、マチュー・ファン・デル・プールがまさかの落車。マウンテンバイクはすっ飛んでくし、本人は骨とか折れてないか心配になる大滑落状態となりました。でもまた乗って走り出したよ。バケモンだな。


 コースの幅はだいたいの場所でチャリ一台分。レースですから抜かなくちゃいけないわけですが、頭の中では往年の実況が再生されます。


「ここは伊豆MTBクロカン! 絶対に抜けない!」


 まあ実際はそんなことはなくって、要所に設けられた抜きどころで土煙をあげながら猛追、抜けそうで抜けない! な接戦を展開します。


 っていうか、これ一周目だよね? 何周するの? そんな感じ。

 で、これ、ひとつ文句を言いたい。

 非常に面白いコースで、各所に『天城越え』とかおもしろネームがついているんですが、そのへんの機微に触れたコース紹介がどこにもない!


 せっかく感想を書こうと思ったのに、記憶を辿ろうと思っているのに、どこで何がありましたって書きにくいんだよコンチクショウ!


 まあ写真もなしに文章だけで感想を書こうというのだからアクロバティックなことをしているわけで、この興奮をどう伝えればいいのやら分かりませんな。


 レースの方はイギリスのトーマス・ピドコックが抜け出し独走体勢、ぐんぐん離して金メダルでありました。


 さて、このトム・ピドコックさん。ちっちゃい。

 何がって、躰が。

 表彰台に乗ってるところを見れば分かるように、一番高いところにいるのに……と思ってしまう。バカにしているんじゃなく、驚愕しています。


 自転車競技に限った話ではないですが、この世のスポーツ多くはデカい方が圧倒的に有利となります。自転車競技も例に漏れなく、小さいと言っても百七十を切るのはさすがに少ない。


 ところが、このトム・ピドコックさん、百五十七センチである。嘘だろ……?

 当たり前といえば当たり前ですが、登りのレースは小柄が有利となります。けどクロスカントリーの場合は下りだってあるわけで、悪路でスプリントをしなくてはならないわけです。


 この人、どういう躰をしてんの? え? 体重は五十八キロ?

 筋肉の塊やんけ……。

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