第28話
「んむぅーー」
非常にもう非常に大変なことが起こった。
どれ位大変かというと
地球に隕石が落ちてきたくらい。
サスペンスドラマの最終回で意外すぎる人が犯人だったくらい。
めっちゃ面白い映画だと思っていたらくそつまらなかったくらい。
最高の映画だと思ってたら、最後どういうこと?で終わったくらい
今読者が何言ってるの?と思ってるくらい大変だ。
あぁー、もうすぐ地響きがなる。
ぐぅ~〜
「腹減ったーー!!」
俺の叫びは街中を駆け巡る。近くにいた人からはクスクスと笑う声が聴こえてくる。
「うっさいわよ!」
恥ずかしくなったアリエルが顔を真っ赤にして俺にゲンコツを食らわす。
こっちは、イリーナを止めるのに大変だというのに…
「どうしようかな…」
俺はルナを見ると赤いリンゴのような果実を齧っている。
そして、後ろにはエプロンを付けた筋肉自慢な屈曲な男が睨んでいた。
「あらま」
俺は考えた挙げ句無視することにした。
ルナがいらんことをしないことを祈ろう。
と、思っていたら
「何やってのよ筋肉だるま!」
ルナを連れていこうとした多分八百屋のおっさんをアリエルが殴った。
その殴りの威力は凄まじく、おっさんは壁にのめり込んだ。
「ユウト、これあの人達がくれたよ」
イリーナが緑の梨のような果物を差し出す。あの人達の方を見やると恐怖で怯えていた。
「何をやってるんだ!」
騒ぎに駆けつけた傭兵っぽい人達が数人やって来る。
あ〜、これは、
「し〜らね」
俺は一人であるき出しーー
「君も関係者かな?」
「いえ、知りません」
俺はキッパリ言うが、傭兵は手に力をいれて離してくれない。
「そいつも関係者です!」
誰かが叫んだ。みると、イリーナに脅された人だ。
「じゃあ来てもらおうか」
「………なんかそんな気がしてた」
俺は肩をガクッと下げて、落ち込んだ。
また、刑務所かよ……
「あのさ、どこ向かってんの?これ」
「王国最大の都市、ガルディーンです」
しっかりとした少年が答えた。
監獄に容れられるのかと思いきや、何故か馬車に乗せられた。前方を見るととても豪華な馬車と、それにつく大勢の護衛。俺達そんなに重大なことやらかしたかな?
馬車の上には、とてつもなく強い奴の気配もするし…
「まぁいいや、俺寝る」
俺は横に寝そべる。実は今回隣のはイリーナではなく、アリエルなのだ。
頭を乗せたときビクッとしてたのが面白い。
さっきから前から凄い殺気がアリエルに向かっているが、当の本人は気にしている様子もない。
まぁ、これからのことは後から考えよ
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