第2話

小学校入学。

小学校に入っても私は相変わらずだった。

家の周りに住んでいたのが男の子ばっかりだったというのもあるが、言葉遣いだけではなく仕草も何もかもが乱暴。

しかも、変に真面目で思い通りにいかないときがすまなかった。

小学校に入り初めての校外学習は私の班だけ「真っ直ぐに歩いて!」という私の声が響いていたそうで。

小学校1年生の時、女の子の友達なんて一人もいなかった。

当時の私は気がついていなかったけれど。

小学校2年生。きっかけは忘れたけど女の子の友達が出来た。

女の子と2人で遊ぶ、とか土日が来ればお互いの家を行き来するなんてことは私にとって初めての経験。

とても嬉しかったことは今も忘れない。

家の近くに住んでいた女の子2人とも仲良くなり、一緒に小学校に行くようになった。

クラスの女の子とも1年生の時よりよく話すようになった私は、去年の自分の行いなんてすっかり忘れていた。

それは親が迎えに来るまで私がいた学童でのこと。

「一緒に遊びたくない!」

そう言ったのは去年私と同じクラスだったゆりちゃん。

今まで、自分が嫌われているということに気がついていなかった私はショックを受けた。が、思うところが無いわけではなかった。

1年生のとこの休み時間、学童での自由時間、私自身本が好きだったということもあるが、本や漫画を読んだり先生とおはじきをすることが多かった。

みんなと外で遊んだり、女の子同士でお人形遊びなんてものはほとんどした記憶が無い。

それはみんなの輪に入る時居心地の悪さを感じていたからだ。

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