第3話 縁《えにし》
長瀬は、この前の大家さんのような『鳩が豆鉄砲を食らったような顔』でユイを見た。
困ったな……何か言い
……なんだ? 最近は兵隊ごっこが
ユイは例によって……「あたしは
「はっ! お
ユイも「ふむ。貴官も休暇返上、ご苦労。」と、答礼した。
……この二人、初対面なのに随分話が合っている。 ……が、『あります』だの『貴官』だの、固っ苦しい言葉の応酬に、俺は頭痛がして来た。 腹も減って来たし、盛り上がっている二人をよそに、公園の手すりに腰掛け、洋風弁当を食べ始めた。
早々に食べ終わってしまい、俺がまた
「
「それで、実は来週の土曜日なんですが、俺のチームのサバゲ大会があるんです。ユイさんに、是非参加して頂きたいんですが、良いですか?」 ……なるほど、サバゲをやってるからユイとも話が合うんだな。などと考えていると、二人のキラキラした視線が突き刺さった。
「良いよ」こんな目で見られてたら許可しない訳にはいかない。
長瀬はノリノリで、ユイに敬礼し「閣下! では、当日お迎えに上がります」ユイも上機嫌で「うむ、期待する」と、答礼した。
長瀬は俺に「ジュース、ご馳走様でした。じゃ、また明日~」と言って頭を下げ、別れた。
ユイは長瀬をいつまでも見送り、長瀬も
男女の出会いって、こんなにスムーズなんだな~……と感心させられた。
『運命の出会い』……良く耳にするけど、そんなの、夢の世界か、遠い出来事だと思っていた。しかし、今この二人を
……俺と
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