第7話 時間滑落《タイム・スリップ》
「『痩せ』……もとい『
「そうだ」
「『そうだ』って、簡単に言うけど、コンビニにおにぎりを買いに行くのとは
……何か、俺の
ユイは気にも
「四の五の言わずに行くぞ。 既に今次作戦は進行中だ」
……と言いながら近くにある議事ドームのドアに
『ギギギ〜〜ッ』と音がして、ドアが観音開きに開くと、暗くて中は良く見えない。
ユイに手を引かれ、歩みを進めると室内に吸い込まれる感じがしてドアが閉まり、同時に強い光に包まれた。
あまりの眩しさに、目を開けられない。
……俺は、子供の頃に観たアニメのワンシーンを思い出していた。
これは明らかに『タイム・マシーン』では無いが……
まさか……これって……
『タイム・トンネル』ってやつ?
……確か、この『光の道』を進むと、
……唐突に、ユイが繋いだ手を離した。
「お、おい! どこだ??」
手探りで探すが、俺の手は虚しく宙を掴むだけだ。
え? ……置いてけぼり?
……アニメでは、タイム・トンネルの中で
さようなら、
さようなら、令和……。
SA・YO・NA・RA……。
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