第8話『永禄十一年』
……俺が孤独に打ちひしがれていると……
「貴様、一人で何をしている?」
ん? 聞き慣れた声がする?
薄目を開けると……
ユイの、どデカい顔が目に入った!
「ひえぇ~!!」
驚いた拍子に尻餅をついた…が、痛みは感じない。床を探ると、草むらのような手触りだ。
徐々に目が慣れてきたのか、視界がはっきりして来た。
俺を至近距離で覗き込むユイと、それ
……
ヤケに
更に、戦国時代は、
……俺達は、
……いつの間にか、俺は
……桃太郎さんのような身なりをしている。
思わず吹き出してしまった俺が、ユイの手にする
……流石は司令官に昇り詰めただけの事はある。良い突きだったぜぇ。
「閣下~、総司令閣下ぁ~」……聞き慣れた声がした。
「おい、呼んでるぞ」
……って、あっ! 俺だった!
「おお、情報参謀ぉ~」と振り向くと、
おいおい、随分
ユイが腕を組み、不敵な笑みを浮かべ……
「
……と、誇らしげに言った。
へえ〜! 『人は見かけによらない』って言うけど、衛鬼兵も見かけによらないもんだな〜。
……俺は呑気にそんな事を考えていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます