第10話 発令

『司令徽章』……衛鬼えいき兵団総司令のあかしで、戦時には各部隊に指令を伝える通信機になると言う。


「『衛鬼兵団工兵大隊』出撃! 『戦略的絶対防衛地帯バトルフィールド』接収! 『不可侵障壁』設置!」


御意ロジャー! 『戦略的絶対防衛地帯バトルフィールド』に『不可侵障壁』設置完了! 展開スプレッド!」


 ……! 辺りに『ゴォ〜〜〜〜〜〜ッ』という低い音が鳴り始めた。


「次いで、可及的速やかに拠点確保! 総司令部設営!」


御意ロジャー! 拠点確保! 『議事ドーム』設営完了! 全作戦行程終了!」


重畳ちょうじょう! 直ちに軍議を凝らす! 全参謀、全将校を召集せい!」


御意ロジャー! 総員集結完了しました!」


重畳ちょうじょう重畳ちょうじょう!」


 女の子が手を離し、満足げに不敵な笑みを浮かべた。


 ……気が付くと、俺たちはどデカい会議場にいた。


 ホンの数分の間に……な、何が起きたの!?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る