第10話 空中戦艦
……
そう言えば、先程の落合さんの話では、今回の現象は『イメージ』がそのまま実体化したらしい。 ……野華さんは、落合さんが初めにイメージした『サン・クリスタ女史』そのものだから『見た目に変化が無い』というのは、理に
……
な、何と、空を埋め尽くすような
落合さんが一言『……バウンティ・アーミー!?』……と呟いた。 『バウンティ・アーミー』とは、落合さんの小説の主役『
ドアを乱暴に開き、見慣れない集団が店に入って来た。
銃らしき物を構え、
……目標はユイのようだ。 俺たちには
「貴様……
すると、女性が答えるより先に……「
「ユイさん! 離れて!」……と叫んだ!
女性は、ユイを見詰めたまま……「コマイ先生……
「ユイさん! この
……ユイは食べかけのスープを前にして、王牙に負けない鋭い視線で対抗していたが「落合、安心せい……
王牙が立ち止まり……「ほ……ほぉ〜、わたくしが、何かを恐れている……と?」……と言った。 明らかに動揺している。
野華さんが……「王牙……さん? 初めまして。 私がこの店のシェフ『サン・クリスタ』です。 ……さ、お友達の物騒なお荷物は置いて、席にお座り下さい」……と
……!
その瞬間、彼等が携えていた銃や、触っただけで怪我をしそうな
王牙が自分や部下の変容を見て「くっそ、マジか! この場所は本当に『永世非武装中立区域』だったのか!」……と悔しそうに言った。
野華さんが笑顔のまま穏やかな声で……「はい。 当店を中心とした100エーカーの範囲は、
それと時を同じくして…… 『ビビーッ ビビーッ』……と、王牙の腰に付いていた装置がけたたましく鳴った。 通信機のようだ。 ……通信機は『武装認定』されなかったからそのままだったらしい。
「何だ!」……と、王牙が怒鳴るように通信機に言うと、店中に響く程の大きな返答が帰って来た。
『王牙様! 我が軍の80%が……消滅してしまいました! 代わりに雲に乗った白いフワフワした連中が……ま……舞い踊ってます!』
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