第9話 転送
「お〜っ! と、っと!」
階段を急いで駆け降りている途中で
かなり
ユイは、その屋上の
俺は、ユイを抱き締めるようにして引き倒した。
「兄!
そう言うユイの頬は涙でびしょ濡れだ。
「お前、何をする気だ?」
「空対空ミサイルに、あたしの『細胞配列変換能力』を
……そんな事出来るのか?
『司令徽章』から、3Dの作戦参謀が映し出された。
「閣下! 前総司令が『細胞配列変換能力』を全て使い果たすと、細胞結合を維持出来ず、肉体が……崩壊する!」
「馬鹿者! 余計な事を申すな!」ユイが作戦参謀を一喝した。
「馬鹿はお前だ! そんな無茶な作戦は却下だ! 何か別の方法を考えろ!」と、俺がユイを一喝した。
「駄目だ! 離せ!」
ユイが、俺を振り払ってさっきの
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