第2話 最後通牒

「……伝達って ……もし告白するなら、俺は鷹音さんの目を見て、ハッキリと伝えるつもりだから、別にそんな手段は必要無いよ!」


 俺は決然と言い放った。



 ユイは「……? 勘違いしておらんか? あたしが伝達する……と言っているのは、『ハナビ会場』の『場所』だ」


「場所……?」


「兄と鷹音ようおんが『でーと』している時に、兄ら二人だけに『ハナビ会場』を伝達する。 当然、あらかじめ『最終決戦地』として我等衛鬼兵団えいきへいだん展開スプレッドした『陸戦要塞』が『ハナビ会場』だ。 そこに鷹音ようおんを誘い込んで『ハナビ』で攻撃を加えつつ、最終的に兄が口頭にて最後通牒を突き付ける……と言う計画……だ。 ……如何いかに?」



 ……悔しい……。


 悔しいくらいに、良く出来た計画だ…。


 可能なら、自分一人の力で鷹音ようおんさんに告白したかったが……。


 ま……まあ、衛鬼兵団の活躍も見せたいし…… ←内輪話うちわばなし



 今回は……いや、今回も甘える事にします。

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