第9話 変態

 コンビニで乾き物とおにぎりを買っていると、青木さんから長瀬のスマホに連絡が入った。


 ……『生理用品』を買って来て欲しい……というリクエストだった。


 ユイの細胞配列は、そこまで緻密に模倣されていたのだ。 ……確かに、最近のユイは、俺や鷹音さんにくっついて来たり、甘えたり……妙に人間臭くなって来ていた。



 アパートに帰ると、ユイは先程と変わって、晴れ晴れした表情をしていた。


 ユイの周りには、ほかほかした湯気が見える。 シャワーを浴びて、さっぱりしたのだろう。


 女性ならではの『用品』の使い方は、青木さんがユイに教えてくれた。


 ……長瀬……残念だな……。


 今日からお前の恋人は『青木少将』だ。


 一気に抜かされたな!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る