第6話 狡猾
「ただいま〜」
俺は、カラ元気を出してアパートに帰った。 ユイに心配をかけたくなかったからだ。
……しかし、テレビを観ても、台風のニュースばかりだ。その度に、
せっかくここまで
「あ〜!
しんきくさい…って、
「何だよ、何を怒ってんだ?」
「帰って来てから、
ユイが、高速でスリーパーホールドを仕掛けてきた! ぐ、
「そうか…その台風が、次の
……と、例によって俺の『司令徽章』に何かを
……今後は、軍議を凝らさない方針になった為、前哨基地に行く必要が無くなり、3D映像によるオンライン会議で済ませる事になったのだ。
「作戦参謀! 現在、当方面に侵攻中の『暴風雨を伴う移動性熱帯低気圧』を殲滅する戦略を示せ」とユイが言うと…
「御意」
……「お待たせした」
……相変わらず速すぎる。 突っ込む
「我が
「『
「はっ、
たったの三十二秒で、台風が消滅……する? 呆れる……と言うか、
「総司令閣下……」
……?
……作戦参謀が、俺に何か言いたそうだ……。
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