第5章『第5種接近遭遇』(※姉妹編『鬼の兵団・正史』と重複する部分があります。)
第1話 最高軍事機密
「こんにちは」 ……
こ、これは夢か
……なんて美しい ……天使だ。 この
「先日は私の不在中、七夕飾りをお手伝い戴いたそうで、ありがとうございました」 ……と、また軽く会釈をくれた。
「いえ! とんでもない!」『
すると、彼女が俺の横に移動し、そっと桜の
な、何で? 鼓動が高鳴り、心臓の位置が
ま、まさか、
「
ああ、確かにあの時は必死だったからなあ。
「いや、それは逆に驚きました。 いつも通りにしてただけなのに……」と、犯罪者がインタビューを受けた時のような受け答えをする。
「だから素敵なんですよ。」 ……そう言った
「……本日のご要件は?」 わざと澄ました顔で聞いてくる彼女に「……そうでした。 この前、短冊を戴いたので、飾って頂こうと思いまして……」と、彼女に短冊を渡した。
彼女は茶目っ気たっぷりに「拝見して良いですか?」と聴いてきた。 「もちろんどうぞ! ご
彼女が短冊を裏返す。 短冊には……
「アティロムのご発展と、皆様のご健康をお祈り申し上げます」 ……の文字が。
彼女が俺の左腕をつつき、「また、お上手ですね!」と言ってくれた。 今、突かれた場所は絆創膏を貼って、例え親にも触らせないようにしよう。
「どこに結びます?」 ……短冊が随所に結んであり、中々場所が無い。 二人並んで良さそうな所を探す。
……そうだ!今がチャンスだ!
「
「さあ……不在だったので……」 しまった! 失言! 「そ、そうでしたね」
……結ぶ場所を探しながら、さり気なく
「
少し間をおいて彼女は恥ずかしそうに、こう言った……
「……ないしょ、です」
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