第2話 諜報
「彼女の情報を見せて頂けますか?」と尋ねると……
「はっ、閣下」
……例のコミカルな声で返事が帰って来た。 そして、部下に合図すると同時に、議事ドームの壁面全体に、ビ~ッシリと文字が表示された。
うわっ! こ、これが『
多すぎだあ。
「か、彼女の、大まかな年表だけを見せて下さい。」
「はっ」
壁面の情報が、俺の目の前野壁に、A3サイズくらいに集約された。
……良かった〜。 少しは見やすくなった。
……なになに……。
……。
小学生の時に、親の仕事の都合で、俺の実家の地方に越して来たようだが、県が違う。
その後、彼女は中高一貫の一流私立校に通い、エスカレータ式で、そのまま大学に進学。 卒業後に就職して、現在に至る……そうだ。
彼女と俺の共通点は『人類』くらいのものだ。 ……いっそ
「……はぁ~~……」
『ため息をつくと幸せが逃げる』……と良く言われるが、そんなの、もう、どーでもいい気持ちになった……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます