第2話 拝領
その女の子は、
俺が状況を把握しきれずにフリーズしていると、その子は俺の鼻先まで顔を寄せ
「所 属 と 階 級 を
と、より強い口調で繰り返した。 顔、近過ぎだろ!
……『ショゾク』と『カイキュウ』?
「お、俺は『オジカ事務用品』所属の『
すると、女の子は某〇ルトラマンのように胸を張り、腰に手を当て
「あたしは『
と、高らかに
……?
名前は不思議な発音で聴き取れなかったが、どうやら『なんとかヘイダン』の『ソウシレイ』? らしい。
『兵隊さんごっこ』?
……
「その『ソウシレイ』が……何の用?」
女の子は無言で、俺の胸に付着したバッジを指差した。
「あ、ごめん! これ、君のか! 返すよ。 ただ、取れないんだ」
……また力を込めて引っ張る……が、やっぱり取れない。
「それは、既に貴様の所有物だ。 持っておれ」
……拾い物の持ち主が
ただ、
と……!
女の子が視界から消えた。 辺りを見回すが、
……ま、良いか……。 腹も減って来たし、帰ろ……と思った数秒後、また女の子が現れた。
ちょっと腹が立ち……
「何だよ! 出たり消えたり……」
と言うと、その子は初めて表情を
「
と
「チョウジョウ……?」と聴き返そうとした時、俺の全身に激痛が走った!
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