きみと、初めてのキス

「縁、試験の順位が張り出されたって」


 どうにか試験を乗り越え、終業式まであとわずかとなったある日の昼休み。


 お昼ご飯を食べ終えた後、親友の北川鈴子きたがわ りんこに手を引かれて結果が張り出された場所まで連れて行かれた。


 各学年の試験結果は、一階の生徒用玄関の近くにある掲示板に張り出されている。


「よしっ、順位が上がった!」

「最悪……また下がった……」


 掲示板の前では生徒の様々な声が飛び交っている。


 人だかりの中、縁は背伸びしたり、ぴょんぴょん跳ねたりして覗こうと試みるが、小柄なせいで全く見えない。


「鈴子、見える?」

「なんとか」


 縁と違って一七○近い背丈の鈴子には見えたらしい。


「三年の一番は桜宮先輩だった」

「凄い……」


(ちょくちょくあたしの勉強を見ていたのに一位って……凄すぎるよ!)


 その頭の良さは最早チートの域ではないか。依人に対して尊敬を通り越して畏怖の念を抱いていた。


「縁も凄いよ」

「え?」

「十番以内だよ」


 鈴子の言葉に縁は驚きのあまり目を見張った。


「そんなっ、冗談きついよ」


 前回は二十番台だったので、一気に順位が上昇するなど有り得ないと思った。


「本当だって」

「ひゃっ!」


 鈴子は縁の脇に手を差し込み、思い切って持ち上げた。


「見えるー?」

「う、うんっ」


 いつもより数十センチ高い視界は怖いが、あんなに見えなかった順位表か良く見えた。


(嘘でしょ!?)


 鈴子の言う通り、八番に自分の名前が載っていた。


 


「よかったわね」


 鈴子は縁をそっと降ろすと、優しく髪を撫でた。


「先輩のお陰だよ。どれだけ感謝しても足りないよ」

「それなら、ご褒美をねだらなくっちゃね……」

「へ?」


 鈴子は唇の口角を上げて、企みを含む笑みを浮かべると、突然腕を上げて手を大きく振り出した。


「桜宮先輩ーっ!」


 鈴子の声は周囲の耳に入るほどはっきりと大きな声だった。


(ひえっ、凄く注目浴びてるっ)


 数多の生徒の視線が縁と鈴子に集中する。

 特に依人ファンの女子生徒の殺し屋と見紛う睨みが圧倒的に多く、矢のように縁に突き刺さった。


 鈴子の声は数メートル先の依人にも届いのか、縁と鈴子の方へ視線を向けた。


 依人は「ごめんね」と言いながら人ごみを掻き分けて二人の元へ近付いた。


「こんにちは……」


 縁は鈴子の手をぎゅっと握ったまま、頬を染めて窺うように挨拶をした。


「こんにちは」


 依人はふんわりした微笑を浮かべながら、縁の頭をぽんと優しく撫でた。


(久し振りの会話だ……)


 試験中の間、挨拶程度のラインのやり取りしかせず、顔を合わせなかったので、依人の声に胸がぎゅっと締め付けられていく。


「縁の結果見ました?」

「ああ、見たよ。凄いね」


 鈴子の問いに依人が答えると、鈴子の瞳がきらきらと輝きだした。


「頑張ったから、先輩から縁にご褒美あげてもいいんじゃないですか?」


(鈴子っ、何言ってるの?)


 まさか本人にそんなことを言うとは夢にも思わず、狼狽えてしまう。


 


「そうだね。北川さんの言う通り、縁は本当に頑張っていたから用意してあげなきゃね」

「だって、よかったね」

「ひゃっ!」


 鈴子は縁にやんわりとひじで小突くと、わしゃわしゃと犬や猫のように頭を撫で回した。


「縁、ご褒美なにがいい?」

「そんな、気持ちだけで充分ですよ? お祭りに連れて行ってくれるだけでも立派なご褒美ですからっ」


 鈴子に撫で回されて乱れた髪をそのままに、縁は照れ気味に呟いた。


「祭り以外はないの? なんでも言ってみて」


 依人はくすっと笑いながら、手櫛で縁の髪を直す。


「えっと」


(いきなり言われても分からないよ……)


 何も思い付かず、戸惑ってしまう。


「まあ、考えといて」

「は、はい」

「また放課後」


 依人はまた縁の髪を撫でると、立ち去って行った。




「何でも言ってって、愛されているわねー」


 もう少しで午後の授業が始まるので、移動していると鈴子はにこにこしながら縁を茶化す。


「そんな、好きなのはあたしだけだよ……」


 縁は鈴子の言葉を否定するように小さくかぶりを振った。


(自分で言った悲しい……)


「何を根拠にそう思うの?」


 鈴子は縁の発言を信じられないと言いたげに訝しむ。


「だって、先輩はあたしを送り迎えする時、一人で歩かせたくないって……それってあたしのこと子どもにしか見てないって意味でしょ? きっと、あたしは暇つぶしなの」

「それはね……」

「それにっ、まだ、先輩はしてこない……き、キス」


 蚊の鳴くような声で鈴子に耳打ちすると、


「それならご褒美は————」


 鈴子は誰にも聞こえないように縁に耳打ちした。


 それを聞いて縁の頬は瞬時に赤くなる。


「そんな、あたしから言うなんて……っ」

「大丈夫。縁がお願いしたら、絶対先輩喜んでくれるって」


 鈴子は縁に親指を立てて、自信満々に言い切った。


 





 それから数日後の八月初旬。

 いよいよ祭りの日がやって来た。


 縁は紺地に椿が描かれた古風な浴衣を身に纏い、緊張した面持ちで待ち合わせの駅まで向かっていた。


 本当はこの日も依人は縁の自宅まで迎えに来る気でいたが、縁は用事があるからと待ち合わせを駅前にして貰った。


 その用事とは美容院に寄ることだった。


 縁は浴衣の着付けは出来るが、ヘアアレンジやメイクは苦手だった。


 鈴子にお願いしようと思ったが、鈴子もその日は彼氏と出掛ける予定があったので、美容院に予約したのだ。


 毛先がふんわりした黒髪のボブヘアーは、ハーフアップされており、赤いリボンを模した髪飾りが付けられている。

 普段、アイブロウと色付きリップクリームくらいしかしないほぼすっぴんの顔は、メイクによっていつもより少し大人っぽくなった。


 駅前に到着するすると、まだ待ち合わせ時間まで三十分以上あった。


 縁は小さな鞄からスマートフォンを出すと、依人宛てにメッセージを打った。


“用事が早く終わったので駅前にいます。時間はあるのでゆっくり来て下さいね”


 笑顔の顔文字を添えて送信すると、スマートフォンを鞄の中に戻して、駅から続く大通りを眺めながら依人を待った。


 メッセージを送信してから十分後。


 ゆっくりでいいと言ったはずだが、依人が縁の元へやって来た。


「早いですね……っ」

「ちょうど向っていた時だったからね」


 なんて依人は笑顔で答えているが、息が少し上がっているのは気のせいだろうか。


 思ってより早く来たことに驚いて、ふと今気付いたが、依人は浴衣に身を纏っていた。


 生成りの浴衣は派手さはないが、依人にとてもよく似合っていた。


(神社が血の海になるかも……悩殺的な意味で)


 鬼に金棒とはこのことか。

 美形の和装は上品かつ色気がだだ漏れで、縁の鼓動をいつもより逸らせた。


 


「縁」


 依人の甘い声が耳に入ると同時に手に温もりが伝わった。


「っ……」


 手を握られて、鼓動は更に激しくなっていく。


「絶対俺から離れないで」

「はい。迷子にならないようにしますっ」


 大きく頷くと、依人は眉を下げて困った風に笑った。


「俺の意図が分かってないね」

「意図……?」


(迷子になられると困るからじゃないの?)


 依人の言う意図が縁には分からず、首を傾げた。


「自分が可愛いこと自覚してる?」

「ま、まさか!」


(自覚してるなんてナルシストみたいだよっ)


 縁は否定するようにかぶりを大きく振った。


「やっぱり……」


 依人は縁の反応見をて肩を竦めた。

 そして、小柄な縁の目線に合わせるように膝を折り、肩に手を乗せると、小さな子に言い聞かせるように諭した。


「縁は可愛いよ。縁を食べようと狙っている輩がうようよいるくらいにね」

「っ!」


 依人の整った顔が近い。

 心臓が壊れそうになり、顔を背けようとしたが、肩に置いた手は縁の頬を包み、そらせなくなった。


「縁がそいつらに危険な目に遭うのは嫌なんだよ。何より————俺以外の男に指一本も触れさせたくない」


 依人の目は真剣な眼差しに変わり、いつもより低い声で縁の耳元で囁いた。


 縁の顔は、浴衣に描かれた椿の花びらと同じくらい真っ赤だった。


(そんな事言われたら勘違いしそうになる……っ。先輩に愛されているんだって)


「だから、今日はずっと俺の傍にいること。分かった?」

「はい……っ」


 縁は自分の浴衣の袖をぎゅっと握り締めながら、こくりと頷いた。


 


 縁日が行われている神社は、既に大勢の人で賑わっていた。

 友達同士や、カップル、家族連れがちらほらと見られる。


 駅から繋がれた手は離れることなく、痛くない程度にしっかりと握られた。


「思ったより人が多いね」


 そう言いながら縁のペースに合わせてくれる依人。


(優しいな……こんな人混みさっさと抜け出したいだろうに)


 縁は申し訳ない気持ちと感謝でいっぱいだった。


 歩いている途中、ふと数多の視線を感じた。


 それは縁自身ではなく、傍にいる依人に注がれていた。


 単に背丈があって目立っているだけじゃない。

 依人の端整な容貌があまりにもひとの目を引くのだ。


 格好いいだの、声掛けてみようだの、と言う周囲にいる女性の声が耳に入ってしまう。

 依人のことになると過敏に反応してしまうようだ。


(あたしには勿体ない人なんだって思い知らされるな)


 学校の外でも異性を魅了する彼に、縁は洩れそうなため息を噛み殺した。


 どうにか人混みから抜け出し、休みがてら参詣道の隅に立ち止まった。


「結構歩いたけど足痛くない?」

「大丈夫です」


 にこりと微笑んで答えると、依人は「よかった」と縁の髪を撫でた。


「何か食べたいものはある?」

「林檎飴が食べたいですっ。いいですか?」


 お祭りと言えば林檎飴。

 行く度に必ず食べるほど好きなものだ。


「林檎飴ね。探しながら色々屋台を見ていこっか」

「はい……わっ」


 依人は突然繋いでいた手を離して、縁の腰に手を回した。


 


「先輩っ?」


 腰に回った手に驚いてしまい、縁は素っ頓狂な声を上げてしまった。


 手を繋いだ時と比べて密着する距離に、縁の鼓動はまた暴れ出す。


(恥ずかしいよ……離してください……)


 縁はじいっと訴えかけるように見つめるが、依人はその手を依然として離す気はない。


「こうした方がはぐれないでしょ?」

「でも……」


(こんなにも近い距離は、心臓がおかしくなりそうだよ)


 距離が近いせいで依人の体温と鼻をくすぐる淡く爽やかな香りがある。


 それが縁の鼓動を更に逸らせた。



 目当ての林檎飴をお揃いで買った後、それを食べながらゆっくりと屋台を見て回る。


 途中、射的に目が止まり、ちらりと見ると、賞品の内容が書かれた的が沢山並んでいた。


(図書券五千円分! 単行本が二三冊買えるよっ)


 その一つの的に縁の目は輝き出した。


「射的したいの?」

「はいっ。いいですか?」

「いいよ」


 依人はふわっと笑みを浮かべると、射的の店へ連れて行ってくれた。


 早速お金を払って、図書券を手に入れるべく奮闘するが、何度挑戦しても目当ての的は当たらない。


(難しいな……鈴子ならすぐに当てられるだろうに)


 縁は弓道部に所属する鈴子の顔を思い浮かべた。


「図書券欲しいの?」


 ふいに依人にぽんと肩を叩かれる。


「はい。どうして分かったんですか?」

「縁のことなら分かるよ」

「……っ」


 依人の発言に縁の鼓動は高鳴った。


 自分のことを見てくれているんだと思うと、胸が熱くなっていく。


「取ってあげるよ」


 依人は店員にお金を払うと、コルク栓式の銃を構えた。


 そして、見事に図書券の的を当てて落とした。


 


(わ、格好いい……!)


 真剣な眼差しで、的に狙いを定める依人の顔は凛々しくて、それがまた縁をドキドキさせた。


「どうぞ」


 見事に狙いを決めた図書券を依人から受け取る。


「ありがとうございますっ」


 縁は零れ落ちそうな大きな瞳を細めて、満面の笑みを浮かべた。


 嬉しくなるのは図書券が手に入っただけじゃない。

 依人が自分の為に取ってくれたから。


「それで好きな本買ってね?」

「それなら先輩の好きな本買ってみてもいいですか?」


 縁は何気なく思ったことを尋ねると、依人は突然手のひらで口元を押さえた。


「……は……だって」


 何か独りごちたようだが、縁にはよく聞こえなかった。


「真似は嫌ですよね。変なこと聞いてごめんなさいっ」


(たまに思ったことを何も考えずに言っちゃうのは、あたしの悪い癖だぁ!)


 依人が気に障ったと思うと少し自己嫌悪になり、しゅんと顔を俯かせると。


「それはないからっ」


 依人は慌てて否定をした。


「そうなんですか?」

「今のは変に照れちゃっただけ。嬉しかったんだよ。縁がどんな形でも俺に興味を持ってくれたんだって」


 その言葉に縁は安堵した。


 依人の態度は嫌悪から来たものでないと分かったから。


「良かったです……」


(先輩に嫌われなくて……そうなったらあたしは立ち直れないよ)


 潤んだ瞳のまま微笑んだ。



 一通り縁日を楽しんだ後、二人は長い石段を休みながら登っていく。


 この縁日は花火大会も行われており、長い石段の先にある境内は花火がよく見える絶好のスポットだった。


「痛っ……」


 しかし、縁は鼻緒で擦れたせいで足の指を痛めてしまった。


「大丈夫?」

「はい。ちょっと鼻緒で擦れて……後で追い掛けるので先に行ってください」


 頂上の境内まで石段はあと十数段だが、今の縁にはとてつもなく長く見える。


「縁を置いていく真似は出来ないよ」

「でも、もうすぐ始まりますよ。先輩だけでも先に楽しんでください」

「それなら、」


 依人は縁の目線に合わせて膝を折ると、腕を縁の膝裏に通して抱き上げた。


「きゃっ」


 いきなりの浮遊感に、思わず小さな悲鳴を上げる。


「重いですよ……っ」


 縁は慌てて暗に降ろしてくれと懇願するが、依人は降ろすことなく縁をお姫様抱っこしたまま石段を登っていく。


 


 抱き上げられたことで依人との距離が一気に縮まった。


「縁、ちゃんと捕まってて。落ちちゃうから」

「はいっ」


 縁は言われるがままに依人の肩にぎゅっと掴まった。


(心臓が壊れそう……こうしていると、先輩が本物の王子様みたいだ)


 激しく打ち続ける鼓動が依人に伝わってしまうのではと思うと、鼓動は更に暴れだしてしまう。


 依人は縁を抱えているにも関わらず、残りの石段を軽やかに登り詰めたが、縁には長い時間に感じた。


 境内に辿り着き、ようやくお姫様抱っこは解除された。


「あの……ありがとうございました」


 降ろされた今も鼓動は落ち着きを見せない。


「あんまりつれないこと言わないで。折角縁といるのに一人で見たってつまらないから」

「すみません」


 小さく頭を下げると、依人の大きな手のひらがぽんと頭に触れた。


「それに俺が縁から離れるわけないでしょ」


 コツンと軽く依人の額が縁の額と触れ合い、また縁の鼓動を逸らせた。


「せ、先輩、近いです……」

「縁の顔真っ赤だよ」

「へ!?」


 慌てふためく縁。

 依人はくすっと甘い笑みを零した。


 日はとっくに落ちているのだが、吊るされた提灯の灯りのせいで赤く染まった頬が見破られたようだ。


「だって……」


 固まったまま依人を見つめていると、顔が近付いていき、額に柔らかい感触が触れた。


「ひゃっ」


 ちゅっ、と言う可愛らしい音からして、紛れもなく口付け以外の何物でもない。


(額でもドキドキするよっ。キスしてなんてやっぱり無理……っ)


 ドキドキし過ぎてまともに依人の顔が見れなってしまい、思わず顔を俯かせた瞬間——


 ぐいっ、と思い切り引き寄せられ、力強く抱き締められた。


 


 依人の逞しい腕が、縁の華奢な身体を力強く包み込んで離さない。


「先輩っ、」


 いつもの壊れ物を扱うような優しい抱き締め方とは違い、息苦しさを感じるほど強いが、心地いいと思える。


「もうだめ……大事にしたいのに、優しくしたいのに、日に日に余裕がなくなる」


 切羽詰まった声音で話す依人の表情は、優しくて穏やかな王子様とは違う一人の男の顔をしていた。


「縁が俺の告白を受け入れてくれただけでも幸せだったのに、どんどん欲張りになるんだ……」


(それって先輩もあたしと同じ気持ちでいてくれているってことなの……?)


 自惚れるな、と心の中で言い聞かせても、“嬉しい”感情が溢れ出す。


「幸せなんて、勘違いしちゃいます……」


 声が震えてしまう。


「勘違いしてもいいよ。俺は縁が思っている以上に、縁のことが好きだから」


 耳元で愛おしそうに囁かれて、縁の涙腺は少しずつ緩んでいった。


「あたしも、大好きです……遊ばれてもいいって思っていたけど、本当は先輩の特別になりたくて仕方ないです……っ」


 縁の瞳から大粒の涙がポロポロと零れ落ちた。


「ばか。遊びなわけないよ。縁は初めて会った頃から俺の特別な存在だよ」


 依人は縁の顎を持ち上げると、ゆっくりと唇を重ね合わせていった。


「んっ」


 縁にとって初めてのキス。


(今、先輩とキスしてる……)


 縁が息苦しそうになると唇が離れ、一呼吸するとまた塞がれる。

 何度も繰り返されていった。


 打ち上げられた花火など耳に入っていないかのように、二人だけの世界に浸っていた。


 触れるだけの口付けだが、縁の身体を甘く痺れさせるには充分な威力だった。


 依人は、腰が砕けふにゃふにゃと崩れそうな縁を優しく抱き留めた。


「ごめん……大事にしたいのに、我慢のきかない男で」

「もう、我慢しなくていいですよ? ——あ、あたしにとって先輩のキスはご褒美ですから……」


 照れながら独り言のように呟くと、依人は頬を赤く染め、目を大きく見張っていた。


「反則だって」


 依人の独り言は打ち上げ花火の爆音に掻き消されていった。


 .

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