(27)緊急事態

「妹を人質に取られているのでしょう?」

クロノは話した。


「っっ知って!!!!」

少年は驚いたように叫んだ!


「君は知らないかもしれませんが、君はスラムでは名前の通ったスリとして有名でした。

気配を消すのがうまく、スリの腕はたち、鍵開けなんかもできるとか、、、君は有名になりすぎていました。

だから、狙われたのでしょう。。」


「お願いだ、、、助けてくれ。妹が、、、妹が、、、」

少年はクロノに懇願した。


「ええ、明日上官たちに話しましょう。もう安心して。」


          ♦︎


「クロノでかしたぞ!」


「すごイっす!」


マイル上官、ブランはクロノと少年を迎え入れ、そう言うと


「では、これから作戦会議だ。」


作戦会議に移った。


「実は、俺たちもラヌス領地の領主のダナス議員の屋敷で怪しい荷物が出入りしてるとの情報があった。

つまり、その少年が精霊を引き渡した人物がダナス議員と合致するわけだ。

クロノがどうやって彼から自白を聞き出したのか見当も付かないが、よくやった!」

上官は快活な顔でそう言った。

どうやら上官達も情報をつかんでいたらしい。


「妹を人質に取られているていうナら、急いだ方ガいいっすね!」

ブランもそう話した。


「まず、状況を整理しよう。君はスラムで有名なスリで名をあげており、領主ダナス議員の配下の者に精霊の捕獲とし脅しをうけた、それを拒むと今度は妹を人質にされてしまった。仕方なく君はダナス議員とつながり精霊を捕獲することにした。

君は方法として足が付かないよう何でも屋に依頼し、ごろつき達を雇わせて精霊の捕獲、上に引き渡していた。そうだな?」


「ああ、領主は捕獲してくるならお金の出し惜しみはしないやつだったからなあ。」

悪魔の少年は答えた。


「まあ、絶滅危惧種の動物を捕獲している疑いで嫌疑をかけることは出来る。が、言い逃れされたら捜査は難しくなるだろう・・・

そこでだ・・・。」

マイル上官は作戦について話した。

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