第38話 世界を敵に回す

 私が患っている双極性障害(躁うつ病)だが、これはやはり一般の人にとっては、怖いと思う。そして、双極性障害は完治が無く、一生、精神障害者だと言うと尚更である。


 しかし、当の本人は、逆に病気を理由にリンチにでも遭うのではないかと思っている。私は、父親が厳しかったことや、小・中いじめられっ子だったこともあり、緊張度が常に高い。だから、殴られた時に、倍で返すような固い拳がいると思う。少林寺でやった拳を地面につけた腕立て拳立けんたてだ。これをやろう。まあ、やらんが。


 私は、NPOの畑の会に行っていたが、やはり健常者の中に入りにくい。このオッサン、一体、何をやっているんだ?と思われるのが辛い。


 昔、松田優作が、ドラマ探偵物語で「そんな、お前病気くらいで甘えんじゃないよ」と言った台詞は私を勇気づけてくれるが、私は健常者の差別と死ぬまで戦わないといけないのである。


敗戦の日に サバトラ


 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る