第34話 創価学会員

 ある冬、私が炬燵こたつに入っていると、創価学会員の女友達が電話があった。


「明日の選挙よろしく」


「は?」


「公明党に入れてね」


「やだよ」


「どうして?」


「公明党は、憲法第9条、どう考えているんだ?」


「そりゃ、決まってんじゃん。公明党は平和主義」


「じゃあ、自公連立なんて組むなよ」



「はあああ?じゃあ、なおさら選挙よろしくなんて電話を入れるなよ」


 

 とにかく9条をどう考えているのか、上の人に聞いてみてと言うと、最終的に「創価学会は庶民の味方です」と答えが返ってきた。「じゃあ、うち金持ちやから、庶民とは関係ないと伝えておいて」と言って電話を切った。


 この後、昼、彼女から死にたい、薬をOD(オーバー・ドーズ)したとメールがあり、病院に連絡するも、あなたの名前は?そして、彼女の関係は?と聞かれ、名前なんか出すかい!と思い、拒否して焦っていたのだが、夜になって、寝ていたとメールがあった。散々心配かけておいて、寝ていたとケロッとして言う。かまってちゃんをかまう義務はない。私は彼女とは縁を切った。

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