第37話 共同壊滅作戦5
タクマと口鬼が餓鬼の襲撃を受けた頃、渋谷と池袋部隊は山手通りを新宿方面へ車で向かい、渋谷部隊は西新宿四丁目の交差点を右折し、池袋部隊は清水橋交差点を左折し、新宿中央公園に向かっていた。
レイナからの通信。
「各部隊、新宿西口公園に向かって、かなりやばい状況みたい。公園内に式神が仕掛けられてそこから餓鬼を召喚してるらしいの・・・」
「池袋の
「式神使いってことは、おめぇーらの仲間が餓鬼捕まえて式神にして、人間喰わせてるってことだろ?人間ってーのは、簡単に嘘はつくわ、他人に頼るばかりで自分は何もしない、自分のことを見せたがりで考えを押し付ける、ちょっとでもそれを否定されると怒りだす。見下す相手を探してすぐマウントするろくでもねぇ生きもんだけど、とうとう陰陽師さんは愛想つかして人間狩りを始めたってーこと?」
「なぁ
「俺はどうでもいいや。この世の全て意味なんてないんだから・・」
十鬼の舌鬼が皮肉たっぷりに言った。
式神で召喚できるものは神であって、通常は陰陽師以外には見えないのである。誰にでも見える、まして餓鬼を式神として召喚するなど、過去の高度な呪術師でもいなかった。
七転は渋谷部隊のリーダーであり、指示を与えた。
「おそらく、一瞬反応が出たという人物が今回の事に大きく関わっていると思われるので、我々はその人物を確保する。当相当の呪術師である可能性があるので発見しても安易に接触せず連絡を取り合う事」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます