人生上手くいかない
いろいろ間違っているように感じることも、実は理由があるなんて言うじゃない?
それを早く体現したいと思う日々なのです。
小学四年の頃から当時のワープロで話を考えていた私は、つい最近までそのフロッピーディスクを捨てられずにいました。
読み込めないけど、思い入れがあったそのタイトルは『我世界』。
中二病かと思えるタイトルだけど問題ありません。
だってその頃のものですから(笑)
自分の考えた世界観を絵で、漫画で表現したいと思うのにはそんな時間がかからず、漫画の初投稿は中学二年生の頃でした。
結構器用に物事をこなす方だった私が、なぜか「上手くいかない」と感じることが、この漫画を描く絵を描くことでした。
人間適度に諦めというものは必要で、上手くいかなかったら見切りをつけるということが大事だと大人になった今では思うけど、少々M気質なのか上手くいかないことに逆に燃えてしまった残念な奴が私です。
ええ、私ですよ?
投稿、持ち込みした数……それでも二〇はいってないと思うけど、とにかくいろいろ描いたし、持ち込みや出張編集部にも行きました。
少女漫画があまり得意ではないのに、なぜか少女漫画家を目指すという…ここでもおかしな矛盾を引きずりながら、恋愛もの、友情もの、家族もの。
ノンフィクションのコミックエッセイ、4コマ漫画、描けそうなものには何でも挑戦しました。
回りの友だちが次から次へデビューしたり、担当さんが付いたりする中でも私はいっさい結果が出ることはなく、公私ともにあまり上手くいかない日々を過ごしていました。
なぜか試練が多い私は、年齢の割にしなくてもいいような経験をなぜか多く積んでいます。
ある年、おめでたいことと不幸が重なりあの世に行きかけたことがきっかけで、心身のバランスを崩した私は、在宅で仕事をすることを決断したんです。
この時は数メートル先まで見えているのに歩けない、車に乗れない、一人になれないと結構大変な時期が続きました。
そして収入の為にイラストレーターとして活動を始めたんだですけど、結構それが上手くいったんです!
よくあるスカッと系の漫画動画の作画を手掛けて三十万程再生開数が回転したり、新規やリピートのお客様が付いて下さったり、漫画やイラストを描き始めて初めて大きな手応えを感じる日々でした。
最近は離れていても原稿を共有できるので、知り合いの作家さんの元でアシスタントに入って勉強させて頂いたりもしました。
個人事業主としてイラストレーターを本格的に始めようとした矢先、再び上手くいってたことが上手くいかなくなりました。
元々持ってた頚椎症の症状が悪化して休業状態にいっきに追い込まれたんです。
絵を生業にすると短期納期のものもありますし、単価が上がらない間は数をこなさなくてはいけないのもあって、結構負荷をかけていたのかもしれません。
加えてまだ体調が戻り切っていないのに、無理をしたせいもあったのかもしれません。
一応主婦なので、家のことや子どものことなどももちろんやらなくてはいけません。
実は結構前から、順調ながらも絵を描くことにストレスを感じていた私は、自分が本当にやりたかったことってこういうことだったんだろうかと悩んでいました。
ずっと絵で食べていくことが夢だと思っていたのに、なぜか苦しさだけが増して創作する時間をとれないことにストレスを抱えていたんです。
かと言って外で働くことも出来ないし、描くしかないんだという日々の中での出来事でした。
元々幼少期、話を考えるのが好きだったにも関わらず、絵が上手くなりたい一心で『漫画家になるんだ!』と豪語して、まず基本には忠実にということで大学進学の際は地元の美術系の大学に行った私。
学生時代絵漬けの日々に嫌気がさし、98%の学生が卒業制作で作品を展示する中たった2%の学生が卒業論文で卒業したんだけど、それが私です。
この頃から実はぶれてなかった訳で、それを何年、十何年…経てようやく気付いたわけです。
そして外仕事を復帰して、イラストレーターを休業し現在に至ります。
回り道に思えるこの無駄な時間。
でも、その道に行ってっみたから出会えた人というのはもちろん宝だし、上手くいかないことをどう自分の中で消化させていくのか…ということを学んだのもこの時期の財産かもしれません。
興味のあること全部やってみたらいいと思うんですよ、私は。
やらないであーだこーだ言ってるより、やってみて諦めた方が数倍納得しません?
ただ自分の腰が重いことや、行動する勇気がない人が行動して失敗した人をどうして笑えます?
私はそう思います。
全てが上手くいく順風満帆な人生に憧れるけど、上手くいっていることから受け取る学びよりも失敗から学ぶことの方が大きかったりするし、まあこれはこれで自分というものがより面白く出来上がったならいいかなと思ってます。
その間出産も含めて死にかけたこと二回、手術も二回…年齢の割に実はハードな経験値を持ってる私はそれを笑顔で話せるくらいは人生楽しく生きてるということでしょうか?
アハハ、ダメだったわーって笑って言えればカッコ良くないですか?
え? ダメ?(笑)
人生楽しんだもん勝ちだと、最近身にしみて感じます。
小説、物語を起こすことはとても楽しいんですよ。
人は物語から共感できる部分を探して投影して、泣いたり笑ったりして楽しむわけで……
一人でも自分の作品に共感してくれる方がいれば、それで十分幸せだと思うのです。
私のように上手くいかない時を長く経験してるからこその感覚というものが、同じように日々どうしてこんなに上手くいかないんだと悩んでる人にとって、何かヒントになればいいかなと思っています。
これからも真面目な話、ちょっとふざけた話、リアルな話などいろいろ書く中で自分自身が成長していければいいなと思っています。
なんの変哲もない日常ですが このめだい @okadatomi
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