第7話暴走モード、突入

目が覚めた。


「いつもの汚ない天井だ。」


僕の部屋の天井には、無数に小さな穴が空いている。


僕が小学生のころ、あまりに暇なため天井に画ビョウを刺して穴をあけ、その穴を繋げて漢字の大の文字を彫ったことがある。


手はパンパンになったが、1日かけて大の文字が完成した時はとても感動した。


どこかパズルを完成させた時の感覚と似ている。



「やっぱり夢だったか。」


今回の夢は、やけにリアルだった。

何よりも自分の意思で動くことができた。


「昨日までの夢は、ほんとに溜まってただけなのかもな。」


今まで見た夢とは違い、今回は全くの別物だった。


「ま、どっちにしろ夢なんだし関係無いか。」


僕は起き上がると、身体を確認した。


特に変わった事はないし、昨日のまま制服も床に脱ぎ捨てられている。


「それにしてもすごかったな。あんまり思い出したくないけど。」


そう、遂に僕は卒業したのだ。

夢だけど。


あの後、奴隷達のいる部屋に行くと、寝具がすでに用意されていた。


「待ってたわ坊や。さっそく始めましょ。」


鼻息を荒くしたシェリーさんが近づいて来た。


男性の奴隷二人は布団に入り眠っている。

これから始まるものを見たくないのだろう。


「待って下さい、シェリーさん。僕は童貞なんです。やり方がわからなくて……」


「まぁ、そうだったの? じゃあ私に全てまかしてくれていいわ。」


こうして僕は汎用人型決戦性器、シェリーさんのパイロットとなった。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


ーーエントリープラグ挿入!


「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ。」


必死にシェリーさんは動くオナホだと思い込み、現実逃避した。


行為事態には興味があったが、これが卒業式だと僕は認めたくなかった。


「動け、動け、動け、動け!」


僕は目を瞑り別のオカズの事を考えた。


速く終わらせるために、身体強化魔法を使い腰を振りまくった。


やがてシンクロ率が100%を超え、シェリーさんのパルスが逆流した。


「グオォォォォッ!」


シェリーさんが白目を向いて吠えた。

暴走モードに入ったみたいだ。


ちらりと横をみると、寝ているはずの2人が耳をふさいでいる。


「うわあぁぁぁぁっ!!」


最後の力を振り絞り、シェリーさんにぶつけた。



ーー目標は、完全に沈黙しました

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