LV8 新ビギナーたちの合流

 出発してから一時間後。

「芋虫が来た、防御を頼むッ!」

「はいッ!」

 兄さんの指示に盾を構えて芋虫に突撃するトーユ。

「吹き飛んだのは任せろッ!」

 一刀を投げつけ、止めを刺す。

「上に蝶がッ!」

「そこだッ!」

 もう一方の刀で斬り上げ、蝶を真っ二つにする。

「もう見えませんッ!」

「あとはこの虫かッ!」

 素のSTRが高いことをいいことに踏みつぶして止めを刺した。

「いやー、助かりました」

「こっちもだ。互いに連携が取れたな」

「なんか、俺はいらないみたいだな?」

 二人の様子を眺めていた俺は聞こえるように言った。

「いや、だからって置いてこうとするなよ」

「そうだ、まだレベル2だ」

 レベル2でそれだけ動けりゃ充分だと思うんだけどなぁ。

 俺なんか、一人で雑魚モンスターとヒット&アウェイが必須だったからな。

「――えいッ!」

「――やあッ!」

 遠くから女性プレイヤーの声が聞こえる。

 声的に俺らと年代が変わらないだろうか。

「他にもいるみたいだな」

「そうですね。エッジ、ここら辺って狩場なのか?」

「そういうわけではないんだけど……」

 モンスターと出会ったからじゃないか。と答えようとした時、

「いいよ、ルリエルちゃんッ! ユミエルちゃんッ!」

「ルリ、ユミッ! お疲れ様ッ!」

 うん? 聞き覚えのある声が二人聞こえたぞ?

「エッジ、聞き覚えのある声がいるんだが?」

「蒼刃さん。俺もなんですけど、もう一人は俺とエッジの知り合いです」

 まさか、まさか、だよ?

「……ちょっと、様子を見に行くか?」

 俺の提案に二人も同意し、声のする方へ向かっていった。

 そっと、足音を鳴らさずに近づいていく。

 しかし、トーユが地面の枝をパキッと折った音が鳴った。

 当然、こんな反応をされる。

「誰ッ!?」

 聞き覚えのある女子の大きな声がこちらに向けられる。

 やましいことはないわけだし、おとなしく出てこよう。

「俺だ。エッジだ」

 茂みから俺に続いて兄さん、トーユが出てくる。

 目の前には、やはりあいとリンと二人の女子プレイヤーがいた。

 それにしても、あいが同行しているのはなんでだ?」

「エッジ? どうしてここに?」

「手頃なダンジョンに連れてこうとしてさ。あいはなんで?」

「それは……」

 あいは目を逸らした。

「あたしが頼んだのよ。女子同士の方がやりやすいでしょ?」

「そうだったのか……」

 とはいえ、あいがなんでこっちと目を合わせてくれないのか……。

「そこの眼鏡とイケメンはアンタが面倒見てる初心者ね」

「なんて覚え方だよ……」

「イケメンではないだろ? な?」

「兄さん、俺に振るなよ。そこの女子に訊けばいいだろ?」

 なので女子に振ってみた。

「な、なに言ってるの遠山君ッ!?」

「わたしたちに振るなんておかしくなーい?」

 急に話題を振ったからか、女子たちは、片方は慌て、もう片方は軽々しく俺を否定した。

「リアルネームはやめてもらおうか、えっと……」

 未だ、見知らぬ女子プレイヤーに名前を訊ねようとする。

 二人とも初期服装のままで、元気のある子が緑で、もじもじしている子がピンクだ。

 流石に色で呼ぶわけにいかないしな……。

「わたしから言うねー。ルリエルだよ。リンの同じクラスだよ」

「わたしはユミエル。わたしもリンと同じクラスだよ。と……エッジ君」

「よろしく、ルリエル、ユミエル」

「俺は蒼刃。ところでなんだが……」

「もういいよ、そういうくだりは」

 兄さんがしつこいので、イケメンってことで認識してもらうことにした。

 兄さんは実際モテるし。同じクラスの女子に

 ルリエルは活発で動きやすいセミショートの緑の衣装を着た少女だった。

 ユミエルはセミロングでちょっと髪の毛を右のサイドテールに束ねている。桃色の服を着ている。

 二人の性格は対称的だった。

 一方は楽観的で、もう一方は悲観的。機敏に動いて戦っているのに対し、くるくると回って四方八方へときょろきょろと、首と身体を動かしている。

 あいが目を合わせないまま、リンが俺に近づいて耳打ちをした。

「ね、エッジ、この後、あのダンジョンに行くんでしょ?」

「そだけど?」

「なんなら、あたしたちと一緒に来ない? その方が心強いわ」

 なるほどな、初心者たちに戦わせようって算段か。保険に俺たちが見守ってればいいと。

「かまわん。逆ナンされて喜ぶよ」

「逆ナンじゃないけど……ま、そういうことでよろしくね」

 逸れには同意するとして、あいの様子、リンなら知ってるかな。

「あ、でも、あい、なんかあったのか? さっきから俺を避けようと――」

「後でいいなら話すけど……」

「……問い詰めないようにするよ」

「あんがと」

 あいのことがすごく気がかりだけど、リンがフォローに入ってくれるだろうし、気にしないでおこうか。

「あい、ルリエル、ユミエル、エッジたちと行動を共にするわよ」

「ちょ、ちょっと、リンちゃんッ!?」

「いいじゃない。あたしたちでサポートするのもあれだし、それに向こうも初心者連れてるし」

「……わかった」

 やっぱ、あいの様子が気になっちゃうな……。どうしてだ?


 そんなことが気になりつつも、あいと一言も交わせないまま、俺たちは目的のダンジョンに辿り着いた。

「初心者の君たちにはここのボスを狩ってもらう」

 俺がそれを提言すると、四人の初心者たちはざわついた

「エッジ、俺たちまだレベルが2だぜ?」

「いくらなんでも急すぎやしないか?」

「わたしたちも含まれるんだよねー?」

「リンたち抜きで戦うの? どうしよう……」

 そんな文句を俺に浴びせると、リンが青龍刀を地面で鳴らした。

「初心者共ッ! 嘆いたって仕方ないのよッ! 戦って慣れろッ! いいわねッ!」

 リンの発言で初心者たちは黙った。

 ボスフロアまでの先導は俺たち経験者が行うことにした。

 俺とリン、あいなどが次々に入っていく。

 蒼刃、ルリエル、トーユ、最後にユミエル。

 最後尾のユミエルが入り口のタイルに足を踏み入れた瞬間、カチっという音が聞こえた。

「「うん?」」

 俺とリンが立ち止まって周りを警戒した。

 ここに来たのは、ソロ、あいと二人、今の七人パーティ、特に問題は――。

 そう考えている間に、床に大穴が開いた。

 俺たち七人は声を上げる間もなく、暗闇へと落ちていった。


 気づいたころには、薄闇の中で全員が倒れていた。

 俺が起こそうかと考えていたが、各々気がつき始めた。

「う、うん? ここは?」

 最初に言葉を発したのはあいだった。他のみんなも、きょろきょろと辺りを見回した。

 しばらく洞窟内を見回した俺がある結論を出した。

 周りにはまともな出口がない。あるとすれば、全体を把握できていない扉があるだけだ。

 ということは、これは……。

「ダンジョンのイレギュラー……かなぁ、アタルと一緒にいた時もそうじゃなかったか?」

「わたしたちと来た時に出たあれ?」

「あれとなにが関係あるのよ?」

 俺は一週間前の白い大蛇の話を掘り返す。

「アタルが一人で来た時は緑、自分一人でも倒せると豪語していた」

「それが、なんなのよ?」

「今まで俺たちはこのダンジョンをこの大人数で来ることはなかった」

「じゃあなに? あたしたちはまた変なトラップにかかったってこと?」

「多分、そうだと思う」

 それに、ボスフロアの扉もさっきから嫌ってほど目に入るし。

 あ、ルリエルが扉に近づいていってる。いや、扉に触れて――ッ!?

「たのもーッ!」

「「いやいやいや待て待て待てッ!」」

 ボスフロアに入るルリエルを止めようと俺とリンが中へと入る。

 あ、まずい。扉が閉まる。

「ちょっと待ったあぁぁぁッ!」

 あいが閉まる扉を押さえつけていた。

「あい、大丈夫かッ!?」

「うんッ! でも、どうしよッ!? 他に出口もなにもなかったよッ!?」

「どうしよう、って……ッ!」

 ボスの扉が閉じればボス戦が始まる。

 勝つにしろ、負けるにしろ、出るにはボスフロアに入ってもらうしかない。

「みんな入れッ! このままじゃ出られないぞッ!」

 俺は全員にそう呼びかけると、次々と入っていった。

 全員が中に入り、扉が閉まると、暗闇になっていく。

 幸いにも、暗視はできるようになっているから、じきに皆の目が慣れてくるはずだ。

 それでも、見える、程度でしかないのでリンが炎で周りを照らし出した。

「いつの間に、そんな技を?」

「なによ、悪い?」

 いや、悪いというわけで言ったわけではなく……。

「意外に仲間想いなんだな、って」

「なによ、それ」

 真っ赤な炎が赤い顔のリンを照らした。

 それを視認すると同時に、クスクス、風の音で消えそうな笑い声が部屋中に響き渡った。

 それを聞いたユミエルが河岸で震えだした。

「怖い……お化け、怖いよ……」

 一応、ゲーム内なんだけど。

 そう心の中で吐き捨てると、背筋を凍えさせる風が通り抜けた。

「ひいッ!」

 またユミエルが怯える。

「子供騙しよッ! ビビっている場合じゃないわッ!」

 リンがユミエルを奮い立たせようとするが、できなかった。無理もないのかもしれない。

 現実と同じように作られた世界なら、その恐怖も本物なのだろう。

 たかがゲーム、そう思っていたが……。

「いやな予感というのは、このゲームが植え付けたものなのかね?」

「呑気なこと言わないッ! 構えてッ!」

 俺は小太刀と拳銃を構えて、五感を研ぎ澄ませ周りを警戒する。

「ひいぃッ!」

 ユミエルの怯える声が徐々に大きくなっているような……?

「なぁ、リン」

「なによ」

「ユミエルってなんか霊感あるのか?」

「あるわよ、確か」

 あるんかいッ! 冗談で訊いただけなのにッ!

「それで怖いって、悪循環じゃないのか?」

「ええ、結構見える時は見えるらしくて、トラウマになっているの」

「最悪なプレイヤースキルだな」

「ひいいぃぃぃッ!」

 ユミエルの悲鳴が轟き始めた。

 もしかしてだが、ユミエルの近くに来ているのか?

「させるかッ!」

 兄さんの声とジャキンという刃を交えた音がした。

 音のする方へ向くと、死神を彷彿とさせる半透明な布を纏った骸骨が鎌を持ってユミエルに襲っていた。

「防御を受け持ってくれ、トーユッ!」

「は、はいッ!」

「【修羅】ッ!」

 兄さんがドライブを初めて使用した。

 だけど兄さんのレベルはまだ2。とても前線が務まるとは思えん。

 しょうがないッ!

 俺も出張るしかないじゃないかッ!

 俺は兄さんの鍔迫り合いに割って入って、止めさせた。

「兄さん、交代だッ! 下がってッ!」

「……承知したッ!」

 兄さんが下がった後でモンスターのHPを確認すると、一、二割ほどしか減っていなかった。

 やっぱりこのモンスター、普通じゃない。

 レベル2とはいえ、防御を捨てて攻撃力を上げたんだぞ? この減りようは少なすぎる。

 やっぱり、初心者用じゃないな、ここはッ!

「このッ!」

 火属性のベレッタで牽制をかける。

 死神のようなモンスターはその弾をするりと避けていく。

 まずい、一気に接近されるッ!

「【ファイアーボール】ッ!」

 リンと違う声が炎の弾が死神に浴びせた。

 しかし、それを発動させたのはリンじゃなかった。ルリエルだった。

 ルリエルの右手から発動されたものだった。

 骸骨は慌てふためくように消火しようとしていた。

 イレギュラーの割には、弱点が容易だったな。

 この隙に、あいとリンが続けて攻撃した。

「いくよ、リンちゃんッ!」

「わかってるッ! 【イグナイトランチャー】ッ!」

 砲撃を続けていくうちに、HPが半分近くまで削っていった。

 このまま勝負あり、といきたかったが、流石にそれは甘かった。

 あくまでもボスモンスターだ。ワンパターンで倒せるほどの雑魚モンスターとは違う。

 骸骨が燃え盛る布を一払いで鎮火し、小鎌の二刀流になった。

 一振りの鎌がドローン操作のように軌道を変えながらユミエルの元へ向かっていく。

「ユミエルッ! 立ってッ!」

 怯えるユミエルをルリエルが振って立ち上がらせようとした。

「わ、わたし……」

 怯えながらも立ち上がるユミエル。しかし、飛んでくる鎌を避けていく時間がない。

「「間に合えッ!」」

 兄さんとトーユが駆け込み、防いだのはトーユで盾に弾かれた鎌を兄さんが叩き落した。

「「どうだッ!?」」

 二人が小鎌を見て確認した。

 地面に叩き落された小鎌は回転を加速しながら、またも浮遊していった。

 これには俺が小太刀二刀流で踏み込まざるを得ない。そうすれば――ッ!

「エッジッ! そっちに鎌が来てるわよッ!」

 予定通りッ! 一刀は持っていた小鎌に防がれちまったが、もう一刀は骨なので空洞を突いただけだった。

 こっちに鎌が来る、少し、あと少し……。

 鎌の返ってくる音が聞こえた。今だッ!

 咄嗟に離れて、死神が自身の鎌で斬り裂かれた様子を見届けた。

 HPも残り四割になってきた。

 さて、どうしたものかな……。

 また、あの小鎌を飛ばされてもな……。

 そう思っていた次の瞬間、死神がフェイントをかけて突進してきた。

「【ライトアロー】ッ!」

 光の矢が俺と死神の間を横切った。

 後ろで矢を放った後のユミエルが足元を震わせながら射てくれた。

 その瞬間を逃さなかったあいとリンが攻撃を加える。

「当たれッ!」

「【緋翔斬】ッ!」

 銃弾と炎の斬撃が死神に当たった。俺はその間に着地してもう一度突進すべく床を踏みしめた。

「冥土に送る斬撃、今貴様を屠ってみせようッ!」

 ここで決めるッ! 俺アスキルでッ!

「【冥王刃・魂狩】ッ!」

 骸骨に向けて渾身の八連撃ッ!

 骸骨の身体である骨が粉々に砕けていき塵へと化していった。

 このスキルはゴーストやアンデッドなどに対してダメージが増加する攻撃スキルだ。

 まぁ、欠点としてはな……。

「なんなの? あんな中二臭い台詞を吐いて?」

「そういうスキルなんだよ。察してくれ」

 直前に決め台詞を言わねばなんないところだ……。

 ゲームキャラが秘奥義の前に言う台詞、これを言わねば発動せんのよ。

 ともあれ、ボスは倒したんだ。あいがいるんだし、ドロップアイテムを落とすだろう。

 初心者四人のステータスを軽く見ると、全員LV5になっていた。

 初日でLV5になったのは、上々だろう。

 さて、落ちているのは、黒い小太刀が二刀?

 これがドロップアイテムか?


武装【極夜の殺刃】×2 吸収:闇 STR45×2 AGI20×2

特殊スキル【二刀で一太刀】

『二刀を装備時、利き手の小太刀がSTR60になり、刀身が長くなる』


 この武器は、俺向きだな……。二刀流で戦えば、STRが105も加算されるからな。その分、ベレッタとの一刀一挺による戦法によるメリットも薄くなったが。

「エッジッ! 早速装備してよッ!」

 あいが俺に装備を強要する。

 そういえば、いつの間にか普通に話しているな。

 指摘しないでおこう。

「……いいのか? 貰っても」

「わたしじゃ使えないからいいよ。早速見せてよ」

「わかった。じゃあ、装備するぞ」

 あいに言われた通り、二刀の漆黒の小太刀を装備してみた。

 説明に書かれた通り、利き手の右手に握っている腕くらいの長さの小太刀の刀身が長くなり、手首から肩までくらいの長さの太刀へと長さが変っていった。

「これは……」

 長くなった分、使いづらくなるかと思ったが、むしろしっくりきた重さに俺はかゆいところに手が届いたと感動をしてしまった。

「よかったね。エッジ、気に入ってくれて」

「あ、ああ。しかし、本当にいいのか?」

「うん、エッジには必要な武器になるから。今後もよろしくしたいし」

「あい?」

 なんだ? その俺が見限るような前提な言い方は?

「どうしたんだ、エッジ。あいの顔色を窺って」

「兄さん、明らかにあいの様子がおかしいから……」

 俺が指摘すると、あいはまた俺から目を逸らした。

「そ、そんなこと……!」

「やっぱり……どうしたんだよ?」

 俺が近づいて問い詰めようとすると、初心者女子二人が頭を下げた。

「「ごめんなさいッ!」」

「なんで、ルリエルとユミエルが謝るんだ?」

「これを見て」

 俺はそう言われて二人のステータス表を見た。


【ルリエル】

【探検家】

〈STR〉C 〈VIT〉C 〈INT〉B 〈AGI〉A 〈DEX〉S 〈LUC〉S

ドライブ【サーチアイテム】

『一定時間、周囲のアイテムを鋭く感知する。ドロップアイテムが強い敵に会っても感知する』

武装【マジックハンド】×2 STR20×2 INT20×2

『中距離から敵に攻撃ができる。魔法での射程も延びる』


【ユミエル】

【魔導士】

〈STR〉E 〈VIT〉C 〈INT〉S 〈AGI〉B 〈DEX〉A 〈LUC〉B

ドライブ【スペルアーマー】

『魔法発動中は瞬時に無敵時間が入る。常に発動する』

武装【マジックボウ】STR20 INT40

『敵に矢を当てるとMPを回復する』


「ごめんなさい、エッジッ! 相談もなくレアドロップをあげたりしてッ!」

「あい、顔を上げて」

 そんなことであいは俺に対して負い目を感じていたのか。

「でも……」

「俺は少し怒っているんだ。今のあいに対して」

「え?」

「隠し事するのは仕方なかったかもしれないけど、浮かない顔をしてたんじゃ、そっちが気になるよ」

「許してくれるの?」

 許すに決まってる。

「今後はレアドロップをあげる際に相談、あげてしまったなら報告してくれたらそれでいいよ」

「ありがとう……ッ!」

「まあ……前者にしてくれれば、俺も話は助かるから」

 俺にそんな権限はないだろうけど、その方が明るく解決するだろうし。

「うんッ!」

「あ、あの……」

「これは――」

 ルリエルとユミエルが武器を返そうとしてくる。

「あいがあげたものだからいいよ。ただ、このことは他言無用にしてくれよ。あいが付け狙われる事態になりかねないからな」

「「うんッ! ありがとうッ!」」

 二人は揃って頭を下げた。

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