Chapter02:王子と姫の距離/Great distance(下)

 嵐の様な朝は過ぎ、判でした様な午前は過ぎ――そして昼休みはやってくる。


 ――変わらないなぁ、この時間だけは。


 ボクがいつも座る席……つまりはスズカの前の席には、いつもの様にパンや飲み物が積まれていく。


 スズカはそれに何か思うわけでもなく、昨日にくらべるとやたらに茶色い、唐揚げが何個も入った弁当をつついていた。その顔は相変わらず無表情である。


 ――そう言えば、お姫様を探さなきゃいけないな。


 袋越しに甘ったるいマーガリンの匂いを放つ菓子パンの山を見ていると何となく胃がもたれる様な心地がして、ボクはパンを幾つかまんで席を立った。


「……悪いけど、今日は少し席を外すよ。残りはボクの席にでも置いてくれればいいから」


「ん、ご自由にどうぞ」


 弁当に視線を落としたまま、小さくスズカが左手を振る。摘まみ取ったパンをカバンに押し込むと、ボクは人のまばらに歩く廊下へと躍り出た。


 ボクの現在地――つまりこの私立白羽女子学園しりつしらはねじょがくえんの教室棟は四階建てになっている。


 一年生は一階、二年生は二階、三年生は三階という、何ともまあ分かりやすい構造になっており、今は物置としか使われていない四階の階段を上れば屋上へと出ることができる。


 ――特別棟まで行くとなると先生も多いし、まあ教室棟の方だろうな。


 朝から夕方まで校内をふらふらしている異星のお姫様が教師陣の目に留まらない筈もないだろうから、きっとこのまま廊下を端まで歩いて階段を上るのが正解だろう。そういう騒ぎも聞いたことが無い。


「おや、葛木じゃないか。一人でいるのは珍しいね」


 少し枯れた様なハスキーな声が隣から聞こえて、ボクは足を止めた。


 汗の匂いと制汗剤デオドラントの匂いが混じった空気を纏いながら、紺色のジャージ姿の女性がボクの隣を歩いていた。


 肩の辺りまで伸ばした紫紺の髪を後ろでひとつに結び、人懐っこいくりくりとした目を色んなところへ運んでいる。


 ぱっと見た感じでは、倉持先輩はごく普通の人だ。……その手に何故か、一振りの木刀が握られていることを除けば。


「……お疲れ様です、倉持くらもち先輩。二階にいるのは珍しいですね」


「四限が体育だったんだよ。この学校、体育館もグラウンドも遠くて遠くてやんなっちゃうよね。アタシの家から石油が出たら、絶対この学校買収して全部作り変えるかな……」


 ぱたぱたと手で首元を仰ぎながら、倉持先輩が心底億劫おっくうそうに渡り廊下の方を見遣る。


 理科室や美術室のある特別棟は、二階に架けられた渡り廊下を通らなければならず、階段を上らなければ移動できない一年生と三年生からはすこぶる評判が悪い。体育館も特別棟を経由する必要があり、倉持先輩はそれが気に入らないらしかった。



 ――多分、先輩がこの学校からいなくなる方が先だと思うんだけど。


 苦笑しながら頷くと、その景色が通じたのか倉持先輩も肩をすくめておどけてみせた。


 今目の前に立っているジャージの先輩は倉持ユカリ。


 ボクが掛け持ちしている剣道部の部長で、百人以上いる三年生に五人もいないスポーツ特待生として学校で知られている。


「ところで、レアもの同士出会ったのも何かの縁だ。

 今日も部活に顔見せるんだろう? どう、たった二人きりな剣道部の今後の談義も兼ねて今日はアタシとお昼を一緒にしないかい?」


「折角ですけど、今日は少し寄るところがありますので。……後、多分今日は部活そっちに顔出せないと思います」


「うん? バスケ部は月曜と水曜で、サッカーの助っ人は再来週だろう?

  ……ははァん、さてはデートだね。部活サボって女のところに行くような奴は士道不覚悟しどうふかくごで切腹だってルールを忘れちゃったのかい?」


「どこの新撰組ですかうちの剣道部は……」


 にやにやとこちらの顔を覗き込む倉持先輩に、眉間を抑えて嘆息する。


 今現在、剣道部はボクと倉持先輩しかいない。……というよりも、ボクしか残れなかったという方が正しい。


 真面目に剣道がやりたい生徒、ボクや先輩を物珍しく思ってきた人、何となくやってきた人……色々な人が入ってきたがみな一様にどこかへ消えていってしまった。


 それに関してはボクの所為せいという訳ではなく、ひとえに倉持先輩の所為なのだが。


「それで? 今日はどういった用件でアタシの熱烈アタックを袖に振るんだい?」


「……宇宙人に連れられて旅に出るんですよ。今からUFOの席を予約しに行くんです」


「宇宙に行って何をしてくるつもりだい?」


「ボクたちの暮らす宇宙を作ったらしい、空飛ぶスパゲッティ・モンスターへ会いに行くのかも」


「ふぅん……なるほど。面白いね!」


 びっ、と鋭く空気を切って、倉持先輩がサムズアップをしてみせる。


 綺麗に並んだ白い歯がきらりと光る、爽やかな笑顔だった。歯が綺麗なことが自慢だと、本人はいつも言っている。特に矯正などはしていないらしい。


「うん、面白い! 宇宙に行くってのは実にわくわくする! 宇宙で何してきたか、後でちゃんと教えてくれよ葛木!」


「ええ、きっと話しますよ」


 ひらひらと手を振る倉持先輩に手を振り返して、ボクは階段の方へと向かった。こうしている間にも、昼休みは過ぎていく。



 ステンレスのドアノブを捻ると、少し錆びた蝶番ちょうつがいを悲鳴の様に軋ませながら扉は開いた。


 薄暗い中に突如として洪水の様に陽の光が溢れ出し、ボクは思わず目を細める。


 原則として、白羽女学園うちの屋上は立ち入り禁止である。


 別に誰かが落ちた訳でも、変わった何かがある訳でも、UFOだかUMAだかよく分からないものが襲来したからでもない。


 ただそういう決まりだから、教室棟や特別棟の屋上は固く施錠されている……と言うが、まあそれはだ。現に扉の鍵は開いている。


 いつの頃からかは分からないが、ここの鍵は殆ど空きっぱなしになっている。


 厳密には開け放しという訳ではなく、逐一警備員や教師が施錠してはいるのだが、その度に誰かが開けていくのだ。


 倉持先輩曰く、いつの頃からか合い鍵が大量に作られてこっそり出回っているらしい。現物を見た事はないけど。


「……ミオ?」


 鈴の様な声が、頭上から降ってきた。


 雨滴あまつぶが鼻の頭を叩いた時の様に、何気なく上を見上げる。


 長めのスカートから伸びる細い両脚が、陽光を僅かに透かして白く輝いていた。


 程なくして白い脚は引っ込められ、見慣れつつある顔がひょっこり出てきた。ボクの思惑通り、確かに異星の姫君はそこにいた。


「どうしたの? ミオがこんなところに来た事、今まで見た事ないけど」


「そうだね。屋上に来たのは多分初めてだし、これから来るつもりも実はあまり無かったけど……ここに来ればお姫様に会える気がしたんだよ。それに、ほらこれ」


 カバンからクリームパンの袋を出して、彼女の方へ見せながら振ってみせる。


 それを認めた彼女の目がきらりと輝いたのは、誰の目から見ても明らかな事だった。


「折角だから一緒に食べようよ。ここは風も気持ちよさそうだし、今日は外でのランチに打ってつけの日和ひよりだからね」


 そう言い終わるのと彼女がボクの隣へ着地するのは、殆ど同時だったように思う。




「昨日といい今日といい、本当に気が利くわねミオは! 丁度デザートが欲しいところだったのよ!」


 クリームパンを口いっぱいに頬張りながら、チトセが上機嫌に笑う。


 子どもというか、小動物というか……健全だと分かっていても、どことなく如何いかがわしい感情を煽るような魅力がある、とその時ボクは思った。


「デザートという事は、メインは終わった後なのかい?」


「私を誰だと思ってるの、ビッグブラザー星のプリンセスよ? 今は見えないけどここの上空にはビッグブラザー星の船がいて、食事もそこでっているのよ。いつかミオも…………そうね、招待してもいいかもしれないわね」


 彼女はそう呟くと、大口を開けて残ったクリームパンを呑む様に頬張って、がつがつと咀嚼そしゃくし始めた。


 何かを忘れる様に、何かから逃れる様に、甘ったるいマーガリンの匂いをぷんぷんさせながら一心不乱に咀嚼し――そして盛大に咳き込み始めた。どうやら詰まったらしい。


「ああ、何やってるんだ全く……」


 とんとんと彼女の背中を軽く叩き、カフェオレのパックにストローを挿して渡す。


 彼女は半ば奪い取る様にしてパックを取り、中身を一息に啜ると、落ち着いた様に肩をゆっくり降ろした。


「ふぅ……あやうく地球の食べ物に殺されるところだったわ。地球の生物とそうじゃない生物の違いが分かるのかしら」


「クリームパンにそこまで上等な機能は無いんじゃないかな……」


 ――いやいや、こんな話をしに来た筈じゃない。ボクは彼女に……。


 伝えたいことが、ある筈なのだから。


「……さっきは、ごめん。あんな事言わせるつもりじゃなかったんだ」


「ううん、いいの。私もあれは……良くなかったから。ごめんなさい」


「…………」


「……ごめんなさい。私みたいなのが一緒にいて」


「え?」


 予想だにしなかった言葉が飛び込んできて、ボクはうっかり缶コーヒーを取り落としそうになった。


 空から勢いよく缶コーヒーが降ってきたなら、誰しもUFOだか宇宙人だかの仕業だと信じるだろう。未知との遭遇、空飛ぶスパゲッティ・モンスター、空から飛来してくる味の薄い缶コーヒー……どれも酷く出来の悪い冗談だ。


 けれど、宇宙人はここにいるのだ。ボクの目の前で小さくなっている、自称宇宙人の女の子は確かにここにいる。


「本当は迷惑……だよね。毎日ちょろちょろしていて、ミオの知り合いに端から声かけて……ごめんなさい。本当に、調子に乗ってごめんなさい……」


 静かに膝を折り、スカートの間に顔をうずめ、壊れかけのレコーダーの様なくぐもった声で彼女が絶えず言葉を紡ぎ続ける。


 ――いったいどうしたんだろう、こんな彼女は見た事ない……。


 言葉の切れ目が二人の切れ目だ、と言わんばかりに、彼女の言い訳と謝罪は続く。


 ごめんなさい、悪気はなかったのです、私が悪いのです、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさいもうしませんごめんなさいごめんなさいごめんなさい…………。


 ――嗚呼、多分これこそが彼女の本音なのだろう。


 昨日も今日も、彼女は殆ど本当の事を口にする事はなかった。


 彼女の言葉は、嘘とも呼べない荒唐無稽なただの音の羅列。


 ビッグブラザー星なんていう遥か彼方グレート・ディスタンスのまた彼方にありそうな、無意味なごっこ遊びの言葉遊びの裏側にあるのは――――。


 多分、病的なまでの臆病さから来るものかもしれないな、と思う。本当に彼女が宇宙人であったなら、話は別だが。


「ミオは私のこと、何にも知らないよね……私の好きなものも、普段の私も、私のことは何も知らないよね」


「それはそうかもしれない、でも――」


「いいの、それが一番良いの。……でもミオ、それでもミオが嫌なら私はいつでも――」


「――チトセ」


 ながい言い訳が、ぴたりと途切れる。


 そう呼んだのは、本当に何となくだった。


 ルーシーでもリーリエでも、いつも通りのお姫様でも良かった筈なのに、ボクの唇は自然とそう動いていた。


 そしてそれが多分、何もかもが出鱈目でたらめ彼女チトセの中にる素直な部分だという確信がボクの胸中には確かにあった。


 彼女チトセは、もしかしたら前に進もうとしているのかもしれない。けれど二の足三の足を踏んで、前に進めないのかもしれない。


 ――まるで、ボク自身を鏡で見ているみたいだ。


 遠い遠い、地球ここ宇宙どこかくらいに途方もなく離れた一歩。きっとその一歩を、ボクもチトセも踏めずにいる。


 自分が自分である為の、いつか踏み出さなければならない一歩。


 多分その一歩を踏み出した時が……大人になるという事なのだろう。


「……ミオ。今、私のことチトセって……」


 チトセの顔が、少し紅潮する。


 それが嬉しいからか恥ずかしいからか、はたまたその両方なのかは分からない。


 けれど目の前で立ちすくんでいるチトセに、何かしてあげられる事があるとすれば――。


 ――それは多分、恐らくきっと……


 大きく息を吸い、暫く止めて、また深く吐き出す。再び息を吸って吐き、瞼を落としてゆっくりと開く。


 それは、初めて家出を決意して玄関を飛び出した時の様な……ほんの少しの小さな勇気。


「ねえ、チトセ」


 一音一音を絞り出す様にして、丁寧に丁寧に自分の言葉を紡いでいく。


「ねえチトセ、手を握って」


 チトセに向かって、そっと手を差し伸べる。


「……え?」


 おっかなびっくり顔を上げ、差し出されたボクの手を見て……チトセは捨てられ虐められた子犬の様な目をする。


 こちらを警戒する様に、けれどもこちらに縋りつく様な、一人を望むのに二人をこいねがう、矛盾した双眸そうぼう


「いいから、ボクの手を握って」


「……」


 あかぎれまみれのぼろぼろの手に、チトセの白い手が重ねられる。一瞬身体が強張るが、程なくしてボクの緊張は解れた。


 白い、少し冷たい、チトセの手。


 ――大丈夫。触れるだけなら、きっとまだ大丈夫なはず……。


 ゆっくりと指を折り曲げて、ぴったりとチトセの手に自分の指を重ねていく。


 最初は戸惑っていたチトセの指も、やがてとボクの手に重ねられた。


 互いの温度が、じわりと溶け合っていく。


「……あったかい」


 何かを探る様に、あるいは貪る様に、チトセの指は絶えず微かに動き続ける。


 ボクはそれに対して、ただ受け入れることだけに努めた。


 背中にじっとりと汗をかきながら、幾年いくとせぶりに深く感じる他人の体温にどう向き合えば良いか決めあぐねていた。


「ミオの手は、大きくてあったかいね」


「手が大きいと言われて嬉しい女子は、そういないと思うんだけどな」


「私、人からこんな風に手を握ってもらったの、初めてかも」


「……ボクも初めてだよ。、人の手に自分から触ること」


「そう、なの?」


「うん。ボクは本来、人に触るのも触られるのも苦手なんだ。こんな風に誰かの手を取って、しっかりと握ってみたのは、多分中学でも高校でもなかった事だと思う」


 目を伏せて、チトセの手を取っている自分の手を見てみる。


 がさがさと乾いて荒れた、ささくれ立って節くれだった自分の手。


 色々なものを触ってもどれ一つとして深く触れた事のない、中途半端に苦労を知った少し大きな手。


 ――……本当に、本当に、何をやっているんだろうねボクは。


 自分ボクが何をやっているのか、一体誰が深いところまで説明できるのだろう。だって他ならぬボク自身が、それをはっきりとは自覚できていないのだから。


 けれどボクの身体は止まってはくれない。いつもは頭で考えた通りに動く身体は、今日の今ばかりは頭とは全く擦れ違った動きをしている。


 ボクの左手はひとりでに右手の方へと伸ばされて、ゆっくりとチトセの手を包み込む。


。どうして君に触る事ができるのか、君がどういう人間なのか、君がボクの特別になれるのかなれないのか――もっと知りたいと思ってる」


「ミオ……」


「ボクは、君を知りたい。君に近付きたい。だから明日も明後日も……君に会いたいと思っている」


 きゅっと力を込めながら、手を繋いだまま立ち上がる。


 恐る恐る立ち上がるのを認めて、ボクの脚はすたすたとほの暖かくなったコンクリートの上を歩き始めた。


 ボクの脚は、しかし出口へ向かう訳でもなく、無軌道に踊る様に広い屋上をさくさくと移動している。


 それは移動というよりも彷徨ほうこうに近く、彷徨というよりも低回ていかいという方が相応しいのかもしれない行為だった。


「だから、ボクは君と一緒にいたいんだ。だからその言葉の続きは言わないで欲しい。ボクはそんな言葉を言う為に、君を探して会いに来たわけじゃあないんだからさ」


「――わたしはっ」


 精一杯ボクの速度についていこうと、チトセが細い脚を目いっぱい動かしている。……それと同時に、桜色の唇も動かされる。


 ――チトセはどうなのだろう。チトセは今、しっかりと考えた事を喋ってくれているだろうか。


「私は……私も! 私もミオと一緒にいたい! だから、だから……」


「――チトセ」


 ぴたりと脚が止まり、触れ合ってしまいそうなくらいボクとチトセの顔が近づく。慣性のままにチトセの髪がふわりと靡き、ボクの髪と重なる。


「これからも、ボクは君と一緒にいたい。また、の話、聞かせてもらいたいな」


「うん、約束……だよ」


「ああ、約束だ」


 ボクの言葉を聞いて、花が咲くように彼女の顔が綻ぶ。


 その時ボクは初めて、彼女の心からの笑顔を見た。



 人生は、映画の様なものだと思う。


 ボクの中には絶えずト書きがあり、それに従えば必ず周囲の世界はその通りに動いてくれる。


 全ての人には必ず決まった筋書きがあり、そうやって地球は回っているのだろうと昨日まではそう思っていた。


 けれど、まるで素人の撮っている自主製作映画の様に、ボクはどうしようもなく無軌道に無秩序に、少しずつそのト書きから外れつつあるのだと、彼女に会ってからというものの感じずにはいられなかった。


 人生も、世界も、全て他の誰かが作った映画なのだと、ボクは信じたい。


 けれど、ならばこの変化は何なのか――今のボクには、どうにも説明する事ができそうになかった。


 まるで大きな流れに掴まれたかの様に、ボクの物語は進む。


 多分、子どものボクが大人になっていくための、途方もない程長い距離グレート・ディスタンスを。

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