第4話 英語の授業の時間

 彼女と俺は英語の授業を受ける。


 まぁ俺は可もなく不可もない成績なので別にいいが、一花はさすが令嬢といったところか、抜群の発音で朗読する。


 他の生徒がその発音に惚れ惚れする中で俺はぼうっと予習復習を済ませる。


 俺は適当に朗読して先生に質問した後で、先生が隣の男女で英語で自分についてスピーチするというなかなか陰キャ殺しの課題を授業中に話す。


 俺は適当にスピーチする。


なぜか彼女は食い入るようにそれを聞いていた。


顔が近い。


しかも真顔というか眉間にしわが寄っているからなおさら怖いのである。


「次は一花さんの番ですよ」


「えぇ、分かったわ」


「なるほど」


「…………こんなところかしらね」


「そうですか」


俺は淡々と返して授業時間が過ぎていく。


『猫八様のイケボで英語を聞くだけわたくし……わたくしの………」


そこからは下ネタ英語でまくしたてられたたので聞かなかったことにした。


早く昼飯の時間にならないかな。



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